2014年09月08日 配信

9/8(月)船橋にも錦織圭効果-テニス少年急増の兆し

テニスクラブは全米オープンの話題でもちきりに

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日本人として初めて全米オープン決勝まで勝ち進んだ錦織圭選手(24)の影響で、テニススクールに通う少年少女たちを中心に、市内のテニス界がにわかに活気づいていると聞きつけ取材をしてみた。

テニススクールとスイミングスクールを運営するメディカルスポーツプラザ(船橋市丸山4-52-10 TEL047-438-3436)では、「今までテニスを知らなかったスイミングの子どもたちも、錦織選手の話題にあげることが多くなった」と、テニスコーチの玄元宏一さん(52)。

また、大人の会員においては「ストロークや精神面が変わった。チャンコーチの影響がでている」などと、冷静に分析する様子が見られるがやはり話題の中心は錦織選手だ。

「まだ、一般の子どもたちがテニスに興味を持って、入会が殺到するという流れには至っていませんが、テニス人口の増加には錦織選手の活躍が一役買いそう」と玄元さん。

また、ビーチテニスなどビーチ競技普及にも力を入れている市内の某テニスクラブでも「まだ錦織選手の活躍が入会という形には表れていないが、今後に期待している」という。

さらに、テニスのラケットなどを販売する市内業者は、自社のホームページなどで「錦織選手の使っているラケットと同じメーカーの新商品が予約段階で記録的な伸びになっている」と紹介している。

テニス界では、10年ほど前に起きた「空前のテニスブーム」が今でも語り草としてあがるのだという。当時週刊少年ジャンプ(集英社)で連載していた人気マンガ「テニスの王子様」の主人公に憧れ、少年少女がこぞってラケットを手にし、テニススクールに通い始めたという「テニプリ」ブームだ。

「当時は、新規オープンするテニススクールでもほぼすべて満員、既存のスクールでもコーチを増員しないと足りない状態だった。現在と比較して3倍程度の会員がいた」とテニス関係者は当時を振り返る。

今回の錦織選手の活躍を「テニスブーム再来の兆し」と見る関係者も少なくないが、現在週刊少年マガジン連載中の「ベイビーステップ」の影響による静かなブームと比較し、「錦織選手がエアーKを復活させてくれたら、子どもたちにもテニスが普及するかもしれない」と分析する関係者も。

「テニプリ」ブームでは、各キャラクターに「必殺ショット」が設定されていたという。その「必殺ショット」に憧れ「あのショット打てる?」と入会する子どもたちが多かったのが当時のブーム。

一方の「ベイビーステップ」では、作者のテニス経験と綿密な取材に基づく描写がテニス経験者に受けているというが、テニスを知らない子どもたちにはそれほど認知されていない様子だ。

今回の錦織選手の活躍を新聞やTVなどを通じて子どもたちが目にすることで「ニシコリ選手」の名前は市内の子どもたちにも広く知れ渡ったが、「まだ、テニスをはじめてみようという動機が生まれるまでには至っていないのではないか」という見方が一般的なようだ。

9月23日は全国的に「テニスの日」として市内の各テニスクラブやテニスコートでも一斉イベントを開催する。市内のテニス関係者はこの日に合わせて、キャンペーンや関連イベントなどで「未経験からのテニス体験」や「久しぶりのテニス経験者向けの体験会」などの開催を企画、テニス界のヒーローの力を借りて業界全体の底上げを狙っている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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