柔道世界選手権大会で銀メダル獲得
船橋市在住で八木ヶ谷中学出身のヌンイラ華蓮さん(23)がロシア・チェリャビンスクで行われた柔道世界選手権大会・女子70キロ級で銀メダルを獲得し、9月4日に船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れ松戸徹市長を表敬訪問した。
8月29日に行われた同大会。女子70キロ級での日本人選手の決勝進出は2003年以来だという。
ヌンイラさんは、相手に技ありを先行されるものの逆転するという試合もありながら、決勝へと駒を進めた。決勝では、前回優勝のアルベアル選手(コロンビア)と対戦、惜しくも敗退したが、銀メダルを獲得した。
ヌンイラさんは「初めての世界選手権で多少なりとも満足していたところがあった。今後はもっと緊張感をもって試合に挑まなければ」と話した。「海外の試合では勝てないとレッテルを貼られていたが、今回でオリンピックがみえるようになった。自分らしいパワフルな柔道ができたし少しは成長できたかな」とも。
ヌンイラさんが、柔道を本格的に始めたのは中学2年生の時。幼稚園では、新体操とピアノを、小学校ではミニバスケットチームに所属しながら、地域の相撲大会に何度も出場するなど、さまざまな分野で活動していた。
相撲大会に出場した際、試合関係者から「あなたは柔道に向いている」と言われたことが、柔道への第一歩となったという。悩んだ末、本気で柔道をやることを中学2年生の時に決意、同校柔道部の門をたたいた。
当時の柔道部顧問であり、現在豊富中学校校長の北守典孝先生は、「中学2年生から柔道をはじめるのは正直難しいかなと思ったけど、仮入部期間彼女をみていると、運動リズムがずば抜けて高く、瞬発力や筋肉のやわらかさが他の子と違う。何よりも熱意があったので正式に入部を認めた」と、当時を振り返る。
同部は寝技を得意とするチームとして、当時の中学校柔道界では「寝技の八木ヶ谷」として異名をとるようになる。ヌンイラさんは、当時、寝技だけでオール一本勝ちを決め続けたこともあったという。
「ヌンイラさんのご両親から世界を目指すように育てて下さいといわれたことを思い出しました。まさか本当に出場するなんて」と笑う、と当時の顧問・北守先生。
松戸市長は、「八木ヶ谷中から大きな花が開いたのは船橋の誇り。2年後のリオでのオリンピックでも期待したい」と激励の言葉をおくった。
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