4/8(火)前原駅近くの壁から満開の桜
誰にも気づかれなくても満開の花を咲かせる
新京成線前原駅近くの歩道脇(船橋市前原西6-4)に、壁の隙間から枝を出し、誰にも気付かれずひっそりと、しかし堂々と咲き誇っている桜の木が4月7日現在、見頃を迎えている。
桜の木は、前原西6丁目のコンビニエンスストアミニストップ前原西6丁目店駐車場すぐ横の壁面から生えている。もともと前原団地があった土手をコンクリートのプレートでせき止める形で、押さえ込んでいる場所だ。
桜の枝は、プレートとプレートのすき間から顔を出す形で成長を続けてきた様子。近隣住民によると「ここ数年、桜の季節になると花を咲かせるようになっていたようだ」と語る。
発見者の増田正明さんは、「頑張って咲いているのに誰も目を向けない。必死で頑張っている姿が、不景気に苦しむ日本企業と重なり応援したくなった」と、エールをおくる。
取材時、偶然この近くを通りかかった子連れの主婦は、「毎日この道を通っているけど、全く気がつかなかった」。「ちょうど坂の途中にあって自転車で通るときには、目線から外れるんですよね。これからは通るたびに気にするようにします」と笑顔を見せた。
近隣十数メートル以内には、他の桜の木が見当たらない場所。人工的に造られた場所で、コンクリートの隙間から顔を出し、必死で花を咲かせる姿に親近感を覚える人は少なくないだろう。
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