2014年03月15日 配信

2/15(土)船橋の梨枝、再利用で陶芸窯の薪に

不要な枝を世田谷の陶芸家が引き取りに

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 二和三咲地区の梨農家・船芳園(船橋市二和東2-6-1)で梨の生育に欠かせない剪定作業をしたことで生じた「処分しなければならない枝」を314日、都内の陶芸家が窯を焚く薪として引き取りにやってきた。

 

 船橋市では、宅地化の進行によって市条例で野焼きが禁止されている。かつては、畑の一角で焼却処分していた不要な剪定枝だが、現在は梨農家の負担で有料処理している。

もちろん、市からの補助金もあるが農家への負担は生じており、枝処分はかねてから農家の間で頭の痛い問題として話題にあがっていた。

 

 今回、梨の枝を引き取りに来たのは世田谷区で陶芸教室「ひろ工房」(世田谷区上北沢1-34-16 TEL03-3302-5554)を営む阿部浩久さん(48)。阿部さんは、作品を窯焼きする際、薪代などで300万円ほどかけて一回の窯を焚いていると言う。今回、船橋の梨農家が梨の枝処分に困っているという情報を聞きつけ、つてをたどって船芳園の加納芳光さんに連絡を取った。

 

 レンタカーで2トントラックを借りて世田谷から枝を引き取りに来た阿部さんは、14日昼ごろに船芳園に到着、30分ほどで積み込み作業を終えると「この薪で78時間分くらい窯を焚くことができます」と、荷台を見上げて笑顔をみせた。

 

 梨の枝を提供した加納さんによると「船橋市内には梨の枝処理で困っている農家が他にもいる。みんなで枝の有効活用をすることで経費の削減につなげることができる」という。「市内の農家に呼びかけてトラックを手配するなど今後に向けて協議してゆきたい」とも。

 

 この件に関する問合せは、ひろ工房TEL03-3302-5554または、船芳園TEL047-448-2158まで。

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MyFuna編集部

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