2013年11月15日 配信

11/15(金)高根台中学校で、福祉・ボランティア体験学習

施設関係者による実演講義や高齢者との交流も

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 船橋市立高根台中学校(船橋市高根台3-3-1 TEL047-466-1710)で11月13日、市内の介護・福祉施設や団体関係者協力のもと、介護やリハビリについて体験する「福祉・ボランティア体験学習が行われた。

 体験学習に参加したのは1年生の生徒107人。同校生徒が11月27日から3日間福祉施設を訪問する「福祉・ボランティア体験学習」に先立って実施されたもの。

 高齢者の心身機能の学習や、福祉用具や介護用品の使用、実際の高齢者とのコミュニケーションなどを通し高齢者への理解を深める事を目的としている。

 「福祉・ボランティア体験学習」は、ここ10年間毎年行ってきたが、施設関係者が学校側に訪れる形の「コミュニケーション学習」は今回が初めてという。この日は、船橋市訪問介護事業者連絡会、船橋市認知症グループホーム連絡会、船橋市老人保健施設協議会、千葉県在宅サービス事業者協議会、船橋市老人福祉施設協議会の関係者が同校を訪問。11月11日の「介護の日」に近い日程での開催となった。

 冒頭、施設関係者から認知症についてのDVD上映があり、大切なことは「わかってあげて受け入れてあげること」と説明。続けて、嚥下(えんげ)障害を抱える高齢者に対応した介護食、日常生活動作を維持するためのリハビリ、2025年には高齢者が全人口の3分の1以上となる「2025年問題」や、介護における排泄介助の重要性などにもふれ、「誰かの手を借りないと暮らせない。それが年をとるということだ」「自分だったらどうするか考えて欲しい」などと問題の深刻さや考える必要性を生徒達へ問いかけた。

 続けて、4グループに分かれ、設置された「食事・福祉用具」「排泄」「リハビリ」「(高齢者との)コミュニケーション」の各ブースを回る形での実習を展開。事前アンケートで「お年寄りとどう接していいのかわからない」という声があったのを受け設置された「コミュニケーション」ブースでは、実際に施設等からこの日のために特別に高根台中学校へやってきた数人のお年寄りと中学生が交流。

 

 生徒から「今、何をしている時が一番幸せですか」という質問に、70代女性が「家族といる時」と答えるなど和やかな対話が行なわれた。「食事・福祉用具」では呑み込みやすいようトロミをつけた麦茶の摂取や車椅子の使用体験、「排泄」ではオムツの使い方の説明、「リハビリ」では脳卒中などで身体の一部が不自由になった場合のリハビリ体験として、利き手でない方の手で箸を掴む練習などを実施した。

 「色々な体験ができて良かった。自分が怪我をしてリハビリが必要になった時とかを思い出した。困っている人がいたら高齢者に限らず助けてあげたいと思った」と副学年長の齊藤峻佑くん。大沼千博校長は「福祉の体験学習を長く実施してきたが、大変有意義なものになっていると感じる。

 教育目標である「夢の追求」の実現のための一助とし、福祉の世界とのつながりを作っていって欲しい」などと抱負を語った。

(神田)

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MyFuna編集部

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