3/13（水）前原東の老舗酒類問屋「やつや」が60周年記念講演

飲食店経営のコツをテーマに熱弁

　新京成前原駅近く、成田街道沿いに本社を構える酒類問屋の「やつや」（船橋市前原東4-13-3　TEL047-408-0828）の60周年記念講演会が船橋グランドホテル（船橋市本町7-1-1）で13日に行われ、「すかいらーく」元社長の横川竟さんが講師を務めた。

　講演の中で横川さんは、「食の外部化率」という指標を持ち出し、「近年、外食産業の売上が減ってきているが家のキッチンで食事を作る割合はもっと減っている」とし、飲食業界以外の「コンビニエンスストア」や「中食」と呼ばれる惣菜などの販売業の拡大による産業構造の変化を説いた。

　この日会場に集まったのは200人を超える飲食業及びその周辺業界で働く経営者や管理職。その他、一般の市民も多く訪れ横川さんの講演に耳を傾けた。

　

　横川さんは、「築地のおやじさんの教え」として若い頃に仕込まれた商売の基本を紹介、「自分の売りたいものを売るな　お客さんの欲しいものを探せ」「商売は、金儲けだけではない」「人に喜ばれる仕事をしろ」など飲食業界や小売業だけでなく全ての業界に通用する基本概念についてふれた。

　また、「築地のおやじさんの教え（2）」として、「『速さ』は価値」「商品を切らしてはならない」「利益は必要な分だけ」「ものを大事にしろ」などの言葉も紹介。約4年間過ごしたという修行時代に教わったという横川さんの商売に関する考え方のベースを紹介した。

　横川さんの経験に照らし合わせた経営のコツや、仕事の進め方など講演の中に散りばめられた数々のヒントに参加者の多くが熱心にメモを取った。

　講演終了後、同ホテル地下1階の宴会場で「やつや60周年展示会」と称した酒造メーカーなど45社の出店による展示会と参加者らの懇親会を兼ねたパーティーも行われ60周年記念の節目を盛大に祝った。

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