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12/31（木）第99回全国高校サッカー選手権大会で市船サッカー部初戦佐賀東戦に快勝

2週間の休校を乗り越えて

　市立船橋高校サッカー部（船橋市市場4-5-1）がフクダ電子アリーナで12月31日に行われた第99回全国高校サッカー選手権大会初戦の佐賀東高校との対戦に4対0で快勝した。

　市船サッカー部は、今大会2年連続23回目の全国大会、対する佐賀東高校は3年ぶり11回目の全国大会出場となる。ともに高いレベルでの技術と運動量を誇る名門校。市船は伝統的な堅守、球際の強さ、豊富な運動量に加え今年は特に声を掛け合ってのチームワークが持ち味。対する佐賀東高校は豊富な運動量からパスでつないでいく「ポゼッションサッカー」が持ち味という対戦。

　市船は、全国大会出場を決めた直後に校内で新型コロナ感染症のクラスターが発生。2週間の休校と12月初旬からの活動自粛を乗り越えての大会参加となった。活動再開は開幕10日前、強化スケジュールは全て見直しした。活動自粛期間の時間はオンラインでのミーティングや対戦相手の分析などに傾けてきたという。

　同校では、ほかに全国大会を決めていたバスケットボール部が「ウィンターカップ」、体操部は「全日本体操個人総合選手権兼種目別選手権」への出場を辞退すると悔しい思いをしている。サッカー部の選手たちは同級生らの思いも背負っての臨戦だった。

　14時10分時間通りにキックオフ。試合は余裕のある立ち上がりを見せた。激しい球際の接触を見せるものの両校とも決定的なシュートチャンスは相手に与えないまま試合は進んだ。

　前半30分頃にはクリアボールを拾った佐賀東がパスをつなぎ市船陣地奥深くまで攻め込むシーンも。佐賀東・吉田陣平選手（2年）と小屋諒征選手（3年）の連携でゴールに向かうが、市船・佐久間賢飛選手（3年）と八木智哉選手が冷静に処理しチャンスをつぶす。市船は伝統の堅守ぶりを発揮、前半佐賀東に1本のシュートも許さなかった。

　そして前半終了間際の40分試合が動いた。市船DFの長田京兵選手（3年）がオーバーラップして右サイドでボールを受けると、右足インサイドで弧を描くようなシュート。シュートはクロスバーにはじかれたが、同じくDFの木内拓海選手（3年）がこぼれ球をダイレクトで蹴り込み先制点。このまま前半を折り返す。

　後半に入り球際で競り勝って次々とチャンスを演出する市船。後半開始6分には坪谷至祐選手（2年）とのワンツーから加藤想音選手（3年）が中央をドリブル突破を狙う。佐賀東DFに阻まれ、こぼれた球を坪谷選手が拾うと相手守備の間をこじ開け強引にゴールにねじ込みスコアは2対0に。

　その直後、後半7分には佐賀東・木下友斗選手がこの試合同校として初のシュートを打つもののシュートは枠をそれる。続いて、佐賀東・吉田陣平選手も中央からドリブルで持ち込み市船ゴールを脅かすががシュートは再び枠外へ。

　ベンチでは、沼口翔太選手投入の準備が進む後半9分。佐久間選手が相手守備をこじ開けチャンスを創る。右サイドのスペースに速いスルーパスを出すと加藤選手が走り込み、右足の強烈なシュートでサイドネットを揺らしダメ押しの3点目を決めた。

　しかし、後半16分にはカウンターからのボールを佐賀東・吉田選手、小屋選手の連携で1点を返す。がぜん、勢いずく佐賀東。激しい攻防が続いたが、後半36分。交代で入った丸山侑吾選手があげた右サイドからのセンタリングに木内選手が合わせこの試合2点目のゴールで試合を決定付けた。

　市船サッカー部次の試合は、1月2日12時5分キックオフ、会場はフクダ電子アリーナ。対戦相手は、秋田県代表の明桜高校を4対3で破った那覇西高校（沖縄県）。試合は新型コロナウイルス感染症の拡大予防から保護者や部活動関係者のみの観戦に限られているが、全国高校サッカー選手権大会の日テレHPでLIVE配信が行われリアルタイムに全試合を観戦することができるようになっている。

　日テレ「第99回全国高校サッカー選手権大会｜日本テレビ (ntv.co.jp)　」

　高校サッカー選手権大会公式HP「第99回全国高校サッカー選手権大会 TOP｜JFA｜公益財団法人日本サッカー協会　」

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