2012年12月06日 配信

12/6(木)障害者スポーツ講演会
パラリンピック感動の陰に潜んだ問題点

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 船橋障害者スポーツ・レクリエーション協会主催の障害者スポーツ理解の為のイベントとして、ロンドンパラリンピックを取材した宮崎恵理さんによる講演が5日、薬円台公民館(船橋市薬円台5-18-1)で行われた。

 同講演は、地域の方と障害者がスポーツを通じてふれあい、障害者の理解と社会参加の促進を目的に活動している「船橋障害者スポーツ・レクリエーション協会」主催で行われた。海外との支援状況の比較を行いながら、日本の障害者スポーツの現状について、ロンドンパラリンピックでスポーツライターを務めた宮崎恵理さんが語った。

 障害者スポーツにおける問題点として、本人の努力よりも義足などの補装具の性能や障害の度合いを比較されてしまう点、放送時間が限られているため障害者スポーツを知る機会が少ない点、障害者のための競技場が健常者のための競技場と比べると設備が整っていない現状など、実例を元に紹介した。

 特にトレーニング設備は、管轄によって施設使用料金が異なることから、厚生労働省管轄のパラリンピック代表選手は、文部科学省管轄のオリンピック選手よりも負担が大きくなっている現状を話し、行政の縦割りについてふれた。

 「今回が初めての講演で不安があったが、手ごたえを感じた」と同協会会長の高橋久吉さん(66)は今回の講演を振り返った。「障害者と健常者が一緒にスポーツができる世の中になることが理想。協会ではこれからも相互理解の為に活動を続けていく」と、力強く語った。

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MyFuna編集部

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