2012年12月06日 配信

12/6(木)船橋東警察署管内18のATMに「振り込め詐欺防止ステッカー」

単独ATMでの被害報告が40%

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 船橋東警察署では、未だ被害の絶えない「振り込め詐欺」の現状を踏まえ特に被害が多く報告されている単独ATMに各金融機関の協力を受けて「振り込め詐欺防止ステッカー」の貼付を滝不動駅前の千葉銀行ATMを皮切りに6日から開始した。

 同警察署管内には20ヶ所の単独ATMがあるというが、今回は金融機関の了承を得られた18ヶ所の単独ATM床面への特製ステッカー貼付が行われた。ステッカーは、メーンの色に警戒色である黄色を用いATMを利用する人をはっとさせるような赤の文字で「だまされないで」と記したもの。

 同警察署によると振り込め詐欺被害の実に80%を占めるのが「65歳以上の女性」であるという。時間帯別では昼過ぎ頃の犯行が多く、犯人の声は男性である場合が多いという。

 また、銀行の支店や郵便局の支局などに備え付けられているATMでの被害は、各金融機関ごとに配置している「振り込め詐欺防犯指導員」の活躍によって減少しているというが、逆に単独ATMに誘導する手口が増加傾向にあるという。

 

 10月には13件の被害報告があり、その内6件が「還付金詐欺」であったという。行政や金融機関からの電話を装ったものに対して警戒心を解き被害に遭う傾向が多いという。

 こういった事情を受けて、11月には単独ATMに警察官を貼り付けにして監視業務に特に力を入れたところ被害報告は0件となった。同警察署では、単独ATMでの犯罪抑止に効果ありとみて、管内金融機関からなる「防犯協力会」に依頼、ステッカーの寄付を受け貼付に踏み切った。

 この日、同ATMを訪れた70代夫婦はステッカーについて「黄色で目立つのが良い。下に貼ってあるのですぐに気が付く」と感想を語った。

 現在、同警察署管内での振り込め詐欺関連被害は11月末時点で43件報告があり、被害総額は約6000万円。同署広報担当職員は、「昨年対比ではマイナス9件と減少してきてはいるものの依然警戒が必要」と厳しい表情で語った。同署では、12月には年金支給日もあるとあって警戒態勢を強めている。

 

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MyFuna編集部

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