2012年10月04日 配信

 10/4(木)健康づくり公開講座「健康は笑いから~日常を変えるちょっとしたヒント~」

奥村康氏から学ぶ目からウロコの健康講座!

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 船橋FACEビル6階きららホール(船橋市本町1-3-1 TEL047-423-7261)にて9月26日、奥村康氏による健康づくり公開講座「健康は笑いから~日常を変えるちょっとしたヒント~」が行われた。

 これは、船橋市保健所と船橋市栄養士会、船橋市保健所管内集団給食協議会が主催するイベントで、今回が7回目。募集人数の200名は途中で締め切られるほどの人気だったという。

 また、今回初めて手話と福祉サービス公社に依頼し、聴覚障害者のためにスクリーンを使った速記と手話を交えた手法である要約筆記を取り入れ、ハンデを持った人や、後方の席の人にもわかり易いようにと工夫を加えた。

 講師の奥村康さんは、順天堂大学医学部教授を務める医学博士。ベルツ賞や高松宮賞など多数の受賞歴を持ち、「まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ」(宝島社)ほか多くの著書を手掛ける免疫学の権威である。
 講演は、健康に関するエピソードが順次紹介された。下記に詳細紹介する。

1)突然死について
 この夏、ゴルフの最中または直後に亡くなった方は首都圏だけで30人近く。年齢は55歳から60歳が最も多く、その8割が前日深酒をしたままプレーし、脱水症状を起こしている。予防するには多く水を飲み、無理をしないことが大事。また、脳梗塞は発症後3時間がカギ。特に65歳以上は、連絡できる人と常に行動することが大切だという。

2)性格と寿命について
 英国の学者が1500人の男性を対象に性格別で調査した結果、失敗を自分のせいにする真面目な人の8割がガンになった。一方、失敗を人のせいにする、いい加減な人が長生きするとの結果が。最近亡くなったスティーブン・ジュブズ氏は最たる例。すべての実権を握り、かつ草食主義であることが拍車をかけた。性格を変えることはできないが、切り替えを早くすることは大事。日本でも一部上場企業の部長クラスの平均寿命が短いとの調査結果がある。

3)ストレスと寿命について
 福祉大国フィンランドでの実験結果を紹介。40代から50代を600人ずつ2グループに分け、15年間を1つは健康管理に気をつけた生活、もう1つを自由な生活(喫煙・飲酒を含む)をさせた結果、自由な生活をさせた方は死亡者がいなかった。もう一方は17人が死亡。亡くなった人の特徴として、全員コレストロール値が低い人だった。

4)コレストロール値について
 「コレストロールを低くする薬は今すぐ捨ててください」という氏の言葉に会場がざわついた。そして「コレステロールが高ければ長生きします!」とも。
 現在日本のコレステロール基準値は220mg/dlだが、氏によれば低すぎるのだという。
 長生きした人の平均数値は260~280 mg/dl。欧米では300以上を危険水準としている。
 先ほどのフィンランドの実験でも実証されたように、コレステロール値の低い人はガンにかかりやすいそうだ。コレステロール値の高い人ほど頭の回転が速くおもしろい。氏によれば、コレステロールに悪い面はなく、また動脈硬化はコレステロールが原因では起こらないそうである。

5)タバコとガンについて
 奥村さんによる数十年に及ぶ数々の実験結果によれば、タバコによって肺ガンは作られないそうだ。自殺者32000人を調べたところ、全員が非喫煙者だった。人間の脳細胞は年々減少しているが、ニコチンが刺激を与え細胞を強くし、記憶が良くなり、ボケも少ないそうだ。現に認知症の治療に使われているとのこと。また、タバコを吸うと頭が白くなり(ストレス回避状態)、脳の健康を維持しているという。

6)免疫のりこうとバカについて
  インフルエンザは毎年渡り鳥が運んでくるが、ウイルスが入ってから5日から6日で人の体には抗体ができる。ウイルスのように小さいものには免疫はりこうである。一方バカな面は結核菌に効かないこと。BCGは役をなしていないそうだ。また、免疫のメカニズムが変な風に働くのがアレルギー。スギ花粉症やアトピー性皮膚炎なども命に係わる病気ではなく、特にスギ花粉症は精神・精神状態の影響を受けやすいそうだ。また、赤ちゃんの内から石鹸で洗う行為はアトピーを引き起こすのでやめたほうがいいという。

7)ガンと免疫について
  ガンは人間だけの病気である。それは心が引き起こす要因が大きいという。人間の身体は毎日一兆個の細胞が作られていて、そのうちの5000個が突然変異のできそこない、いわゆるガン細胞である。この5000個を見張っているのがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)であり、このNK細胞が減ると要注意なのだという。ホルモンが少ない老人や、長距離トラックの運転手など日内変動の仕事をしている人は減りやすく、また受験生やオリンピック選手などもNK細胞が少なくなると風邪をひきやすいそうだ。
最後に奥村氏は「NK細胞を増やすには、一つは良く笑うこと。できれば声を出して笑う。頭が真っ白になり、何も考えない瞬間を多く持つことが大事。二つ目は悲しみを明くる日まで持ち越さないこと。三つ目は週に2~3回は乳酸菌をとること。これらを心がけてください」。と結んだ。

 奥村氏によると、20世紀は科学の時代であった。ビタミンや副腎皮質ホルモン、抗生物質が生まれた。21世紀は気持ちの持ちようなど、心の科学の時代だという。

 今回の講演を企画した船橋市保健所・総務課の大竹さんは、「市民の健康のために食事や運動など、生活習慣の改善について多くの企画を試みてきましたが、少し違った視点から健康づくりを考えたいと思っていたところ、奥村先生の本に出会い、これだ!と思いました。市民が前向きに暮らせるためのヒントをいただき感謝しています」と語った。

 また、「声の広報」からの情報で参加した視覚障害者の60代女性は、「とてもおもしろく為になりました。身近な人に教えてあげたくなりました」と、嬉しそうに語った。

(吉野)

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