2012年01月17日 配信

1/17(火)行田公園に消防防災ヘリコプターが着陸-大規模災害に備えた離発着訓練

東日本大震災を踏まえて

17年前阪神淡路大震災の起きたこの日に訓練を実施

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 6000人以上が犠牲になった、阪神淡路大震災から丸17年になる1月17日、行田公園(船橋市行田2-5)で船橋市消防局が主催する「消防防災ヘリコプター」の離発着訓練が行われた。

 

 この訓練は、昨年3月11日に起きた東日本大震災を踏まえて、大規模災害が実際に発生した際に広域搬送で使用する「臨時へリポート」として指定を受けている行田公園芝生広場が機能するかを検証する目的と、ヘリコプターを使用した上空指揮の訓練を目的として行われた。

 市防災課担当者によると「行田公園が臨時へリポートの指定を受けてから数十年が経つが、理論上離発着可能だと思われている同公園も数十年の間にマンションが立ち、園内の様子も様変わりしている。また、緊急輸送道路までの経路確保や緊急指定病院との連絡などその他にも様々な部分での検証が必要」と今回の訓練の重要性を語った。臨時へリポートの指定に関しては千葉県が行うが「毎年、県の担当者が目視での確認に訪れ、離発着可能なのかどうかの確認をしている」とも。

 ヘリコプターが離発着する際には、概ね15度の降下・上昇角度を確保しなければならないというが、今回は周囲の建物との関係などについてもあわせて検証を行った。

 現在、市内では行田公園を含め10箇所の臨時へリポート設置予定地が指定されているが(下記参照)、実際に同公園で消防防災ヘリコプターの離発着訓練を行うのは初めてだという。また、これまでに市内の臨時へリポート設置予定地では、中山競馬場や船橋市運動公園陸上競技場での離発着の記録がある。

 この日、訓練に使用された消防防災ヘリコプターは、全長約14メートルの中型機で13人乗り。最長飛距離は条件にもよるが、740キロメートル程度を誇り、燃料満タン状態で約1時間50分の連続飛行が可能だという。この日の訓練終了後には、一般市民への写真撮影などの時間も設けられた。ヘリコプターの離発着訓練を父子で見学に来ていた高木咲心ちゃん(4)は、「ヘリコプターが格好良かった」と笑顔をみせてくれた。

◆臨時へリポート設置予定地

中山競馬場  船橋市古作1-1

県立行田公園 船橋市行田2-5

船橋市中央卸売市場 船橋市市場1-8-1

宮本中学校 船橋市東船橋7-8-1

船橋市運動公園陸上競技場 船橋市夏見台6-4-1

薬園台公園 船橋市薬円台4-25-19

日本大学理工学部グラウンド 船橋市習志野台7-24-1

御滝中学校 船橋市金杉6-5-1

豊富中学校 船橋市豊富12

法典公園(グラスポ) 船橋市藤原5-9-10

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MyFuna編集部

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