2020年11月27日 配信

焼き芋の移動販売車と後藤さん

11/27(金)船橋市を中心に石焼き芋の移動販売「焼芋屋きんちゃん」始動

古き良き時代の風景を再現したくて

 船橋市を中心に移動販売車で石焼き芋を売る「焼芋屋きんちゃん」(TEL 080-8913-1286)が11月から本格稼働している。

 同店を営むのは船橋市出身の後藤良平(31)さん。二和保育園と高根台保育園に通い、当時あった高根台第一小学校、高根台中学校を卒業している船橋っ子だ。

 後藤さんは主に食品の運送をする企業「ラウンドワーク」(本社:北海道札幌市)に従事する。
 「仕事仲間と休憩中、昔はあったけど今は減った産業があるな、と話題になった。そこで移
動販売の古き良き風景を思い出した」と後藤さん。
 食品関係の運送業として食品ロスを無くしたいとの思いもあり、昔懐かしい焼き芋屋を始
めたいと思い立った。店名の「焼芋屋きんちゃん」は、子どもたちが呼びやすいようにとの思いからだという。

 立ち上げ資金はクラウドファンディングで確保。そのリターンと活動報告も兼ね、現在、主に船橋市内の子ども食堂などでは焼き芋の無料提供もしている。

 「焼き芋の移動販売といえば地域密着のイメージ。自ずと地元船橋でやりたいという思いが浮かび、インターネットやSNSで調べたところ、船橋には移動販売の焼き芋屋さんが公にはいないことを知った。船橋の若年層に向け、冬の風物詩を継承したくて始めました」と後藤さん。

 「同時に、今回、開業きっかけで船橋のことを勉強し始め、またいろいろな繋がりができました。徐々にのめり込んでいくうちに、船橋のことをもっと知りたくなり、ハマっていき、船橋がどんどん好きになっていきましたね」とも話す。

 商品については、「サツマイモってパサパサしたイメージであまり好きではなかった。そこで昔ながらのねっとりした食感の納得のいく焼き芋になるよう試行錯誤を繰り返した」と後藤さん。

 サツマイモの取り扱い品種は千葉県産は紅あずま、シルクスイート、紅はるか。徳島県産はなると金時など時期によって取り扱う芋も変わる。販売価格は1本100円〜350円。「子どもがおやつに自分で買いに来られるような値段設定にしています。大人用は別ですが」とも。後藤さんは4児の父でもある。

 「焼き芋は、石の上で1時間〜1時間半くらい焼く。おいしくなーれ!と話しかけて焼き上げ
ます。おいしい焼き芋を食べていただき、みんなの笑顔を見たい。それが僕の幸せです。
移動販売の要望があれば気軽に連絡ください」と後藤さんは笑顔を見せる。

 販売予定は同店のFacebookページで案内している。近日の販売予定は、11月29日9時〜10時「印内朝市」(会場=印内八坂神社内)。同日11時〜19時は「FUNA Terrace」(船橋港親水公園内)などが予定されている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • じっくりと焼き上げた焼き芋

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