2020年11月12日 配信

飯山満南小学校でのバルーンリリースの様子。隣接する飯山満中学校でも同時リリース

11/12(木)飯山満中地区3校合同イベント「バルーンリリース」

約3000個の風船と希望が一斉に天高く放たれた

 飯山満中学校地区の飯山満中学校(船橋市飯山満町1-946-1)、飯山満小学校(飯山満町3-1394-3)、飯山満南小学校(飯山満町1-954-4)の3校で11月11日、児童生徒が1人1つの風船に希望や願いを書いて大空に飛ばす「バルーンリリース」が行われた。

 主催は「飯山満中学校区青少年の環境を良くする市民の会」。同会は、地元の保護者でPTA本部役員に関わってきた10人のメンバーと相談役1人で活動している。

 同会会長の岸波庸子さんは「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、例年通りに運動会や修学旅行などが開催できず、思うような学校生活が送れていない子どもたちのことを考え、閉塞感払拭のため何かできないかと話し合い、決めました」と主催の趣旨を話す。

 「少しでも元気になってもらうため、3校同時刻、今日の4時間目を使いました。12時にカウントダウンして一斉に風船をリリースすることを決めました。生徒ひとりひとりが自分の願いや希望を書いて風船に付けています」と副会長の蠣崎和子さんは話す。

 事務局長の的場美保さんは「今年8月にメンバー内でバルーンリリースの案が出て、学校との打ち合わせは2回くらいでした。児童・生徒に加え、日頃登下校時に見守りをしてくださっている学校応援隊の皆さまにも参加いただきました。保護者の皆さまには、学校に来ていただくと密を作ってしまうので、『ぜひ空を見上げてください』とアナウンスしています」と企画実現までの経緯を話した。

 当日は風が強く、一人一人が風船を手にするのに手こずる場面もあったが、1分前から準備態勢に入り、30秒、20秒、10秒のアナウンス後、10、9、8・・・と全員でカウントダウン。正午に風船は無事にリリースされ、児童・生徒の大きな歓声と共に、色鮮やかな風船とメッセージが空高く舞い上がった。

 飯山満南小学校の校長・小野芳彦先生からは「ありがとうは幸せの始まりです。風船を飛ばせたのは自分の力だけではなく、地域の人たちの協力のおかげということを忘れてはいけません。感謝の気持ち、ありがとうの気持ちを持ってもらいたいと思います」とあいさつがあり、イベントは無事終了した。

 リリース後、6年生の鈴木悠月さんは「地域の方々が企画してくださったことを知ってうれしかった。風船を飛ばせて楽しかったし、本当によかったです」と、その喜びを笑顔で話した。高田和花さんは「新型コロナの影響で行事が少なくなる中、ほんとにうれしかったです」、宇山蒼生くんは「運動会はあったけれどいつも通りじゃなかったし、修学旅行もなくなった。バルーンリリースはこれからの希望をもらえたと思えた」と話し、思うように送れなかった学校生活を振り返りつつも、その思いを一掃してくれたバルーンリリースへの感謝の気持ちがにじんでいた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 地域の方々の協力で準備された風船の束

  • 風が強く風船が飛ばされてしまうこともあったが、予備の風船で対応

  • 左から鈴木さん、高田さん、宇山くん

  • 左から会長の岸波さん、事務局長の的場さん。副会長の蠣崎さんは飯山満小学校で対応

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