2011年11月16日 配信

11/10(木)震災からの復興にかける思い-石巻やきそばがつなぐ復興/TEAM・BATMAN

船橋発!全日本バレーボール応援団「TEAM・BATMAN」

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 11月4日から開幕した「FIVBワールドカップバレーボール2011」で、16日から行われる代々木体育館での試合で石巻やきそばを販売する全日本バレーボール応援団「TEAM・BATMAN」、その創設には、あの東日本大震災が大きく関わっていた。

 W杯を戦う全日本にスタンドから熱い声援を送っている「TEAM・BATMAN」。団長でラジオDJのKOUSAKUさん(44)と副団長の守屋慶隆さん(37)の出会いは、震災の混乱も冷めやらぬ4月5日だった。

 「最初はお互いに『何だこいつ』って感じでしたね」と、当時を振り返る副団長の守屋慶隆さん。守屋さんは、震災直後の3月中旬から鎌ケ谷市のボランティア団体とともに「とどけようfrom千葉(とど千葉)」という団体を立ち上げ毎週のように被災地へ足を踏み入れていた。

震災直後から続けられていた支援活動

 震災直後は、守屋さんの経営する保冷車レンタル事業を手掛けるA-TRUCK(船橋市高根町1701)所有のトラックに支援物資を積み込んでの被災地入り、3月末には炊き出し専用の「キッチンカー」を購入し、支援物資と併走で被災地へ向かうようになった。その頃になるとマイクロバスを使い船橋市近郊の「志ある」若者たちを連れて「よさこい」や「子ども遊び」「炊き出し」などのキャラバン隊を編成して訪問するようになっていた。多いときで約150人という「支援部隊」に被災地では涙を流して喜ぶ姿も見られたという。そんな頃に、二人は出会った。

 当時、興味本位から被災地入りする「にわかボランティア」が横行していたという。「まるごみ」の代表として何度も被災地へ物資を届けていたKOUSAKUさんと「とど千葉」代表として支援を続けていた守屋さんは、お互いを「どうせ、こいつもすぐにやめるんだろうなぁ」と、冷めた目で見ていたのだという。

意気投合し一緒に支援活動を展開

 支援活動を続けるうち、お互いの志に共感しKOUSAKUさんと守屋さんは「TEAM・BATMAN」を設立、力を合わせて活動をするようになった。震災から4ヶ月を過ぎると自立した生活を過ごせる人々も出てきた。「人が人を自立をさせることは出来ないが、きっかけを作ることならできる」と考え、継続的に支援を続けられる発展的な方法を模索した。

 「復興に向かってゆくやる気のある人を、継続して支援する事のできる方法を」と、二人が考案したのが、KOUSAKUさんがDJをつとめる「BAY-FM」に提案しての震災興支援番組「HEARTLUCK」開設だった。8月、土曜日の朝6:30から7:52分まで「同じ空の下、心をひとつにつながろうニッポン」をテーマに番組はスタートした。

復興支援番組を企画、支援につなげる

 番組内で、復興の象徴として、更には番組のDJブースとして活躍しているのがキッチンカーの「HEARTLUCK号」。各地の復興支援イベントなどに参加して「石巻やきそば」を販売しているのだ。番組を聴いたリスナーがイベント会場に駆けつけ石巻やきそばを食べる。売上は石巻市の鮎川浜地区で三陸ワカメ養殖の復活を目指している漁業者の支援に充てている。復興支援を続ける為の新たな仕組みが誕生した。

 「被災地へ行けば被災直後と今も変わらない生活をされている方々がいます。自分達のフィールドを生かして出来る事を支援につなげていこう」と、今も継続して支援活動を続ける理由を二人は語ってくれた。

そして支援の場は、「ワールドカップバレーボール」へ

 今夏、会場DJとして2003年からワールドカップバレーボールを支えてきたKOUSAKUさんに全日本バレーボールの応援団設立の話が舞い込んだ。「元気のなくなっている日本を応援しながら石巻やきそばで東北を支援するチャンスだ」と考え、「TEAM・BATMAN」を全日本バレーボール応援団として創設した。全日本の遠征先には、応援団の象徴「HEARTLUCK号」が応援練習をして待機する。「目標は金メダル」と設定し、スタンドからの団結力で全日本を支える。

 「自ら立って歩きだそう」とする復興に向けた動きを活気あるイベントで支援する「TEAM・BATMAN」の活動は11月16日、17日、18日の代々木体育館で行われる全日本女子戦で見ることが出来る。(男子は12月2日、3日、4日)当日の応援練習に参加した先着20人には「NIPPON」Tシャツもプレゼントされる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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