2011年10月26日 配信

10/26(水)本町通り2011きらきら秋の夢ひろば-一箱古本市/本toちば

本町通り商店街のイベント「きらゆめ」で29日、

思い入れたっぷりな一箱だけの古本屋開店

IMGP2056hontotiba.jpg 一箱古本市のチラシを手に笑顔を見せる本toちば代表の忽那泰三さん
   

 市民団体が多数出店する本町通り商店街主催のイベント「きらきら秋の夢ひろば」で、出店者が段ボール箱一箱分の古本を持ち寄り古本屋を開業、30店舗が集まり「一箱古本市」を1029日に開催する。

 

 一箱古本市を主催するのは、書店・古書店・出版社・編集者などで構成された市民グループ「本toちば(忽那泰三代表)」。同グループはブックオカ実行委員会(福岡県福岡市)が主催した、「BOOKOKA(ブックオカ)」に忽那さんが参加し、イベントの趣旨に共感を受けたことで4年前からメンバーを召集し活動が始まった。

 

 忽那さんが、参加したのは福岡市中央区のけやき通りで約20店舗の商店が行ったブックイベント。けやき通りに並ぶ商店の軒先を使って、参加者が思い思いに古本を持ち寄り「段ボール箱」一箱に古本を詰め込んで販売するというもの。箱の中身は店主(出店者)の思い入れたっぷりな本。店主は、自分の最高に気に入った本を通じて参加者とコミュニケーションをとる。本好きの集まる会場の熱気に「千葉にもこの熱気を持ち帰りたい」と地元船橋での開催を決意したという。

 

 忽那さんの本業は出版コンサルティング。千葉県を主活動地域としている為、かねてから「千葉県民は本に対する関心が薄すぎる」と思い悩んでいた矢先の事だった。

 

 「一箱古本市」では、本好きなら誰でも持っている「最高の一冊」「思い入れの詰まった一冊」を店頭に並べる。「二番手」や「どうでも良い本」ではない所がキモなのだという。

 

 値段は店主次第、特に思い入れの詰まった本ならば本来の定価を大きく上回る場合もある。「目的は、販売よりもあくまで本好き同士のコミュニケーション、思い入れの強いプレゼンテーションでどうしても読みたくなり、定価よりも高い値段で購入する事もある。安く購入したいなら、古本屋チェーンでいくらでも安く売っている。一番好きな本や大切な一冊だからPRに熱が入るんです」と忽那さん。

 

 「23年かけてじっくり浸透させてゆきます。認知されてきたら店主希望者もどんどん増えると思います」と、忽那さん。今回は、30店舗ほどの店主、商店街イベントの一角を借りた運営だが、「将来的には街全体を巻き込んだ大きなブックイベントにしてゆきたい」と忽那さんは目を輝かせる。

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MyFuna編集部

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