2020年11月10日 配信

ソーシャルディスタンスの為店内は1人ずつの入店

11/10(火)八千代市・京成バラ園近くでパクチー直売所「パクチーシスターズ」

週1日、2時間だけのオープンに行列

 八千代市の京成バラ園近くに船橋市内在住のパクチー姉さんこと立川あゆみさんが経営する直売所「パクチーシスターズ」(八千代市小和田新田885-14、TELなし)が9月6日から、毎週2時間だけオープンしている。

 同直売所は、パクチー専門。生パクチーとパクチーの加工品、あゆみさんが手掛けるパクチーに関するアパレルブランドなどパクチーに関するものしか販売しない。「6次産業化に伴って、パクチーの姉妹商品を展開していこうということでシスターズと名付けたんです」と、あゆみさんは明るい笑顔で話す。

 店舗面積は約2坪。ドアをくぐると正面と右手に商品棚。白いペンキで塗られた壁にはTシャツやこれまでに取材を受けた番組関係者や同所を訪れた芸能人などのサインが飾られている。

 同直売所は10年ほど前に父・義博さん(70)が当時畑の畑の一角だった場所に作ったもので、にんじん・ほうれん草・ねぎなど季節に採れた野菜を販売する目的で建てたという。

 あゆみさんは新卒でアパレルデザイナーとして就職。昼はOLとして勤務する傍ら、夜は吉本興業の芸人としてステージに立つ二足のわらじ生活をしていたが、結婚を機に退職。専業主婦としての幸せな日々を送っていたのだが平成16年、夫に先立たれまだ幼い2人の子どもを女手一つで育てることになった。

 飲食業界での仕事を続けてきたが、2016年に家業を手伝う形で就農。生まれ育ってきた八千代の実家周辺に耕作放棄地が増えてきたことを見ての決断だった。「未経験の42才ができる事を考えて、女性でも栽培しやすいパクチーに絞りました。ちょうど、アジアンブームがやってきたので助かった」と振り返る。

 しかし、あゆみさんの5年間は順風満帆ではなかった。収入が途絶えそうになったこともあったという。長女・まなみさん(25)、長男・雅人さん(22)との家族3人で支え合い「耕作放棄地をどうにかしたい。農業を守っていきたい」という思いで耐え忍んできた。パクチー専門という全国でも珍しい農業の形、あゆみさんの明るい性格がメディアの注目を集めるようになると各局・番組からの取材依頼が入るようになった。

 「『芸人時代よりもテレビに出るようになったね』って当時の先輩や同僚に茶化されます」とあゆみさん。事務所時代の同僚や後輩も番組を通じて会う機会に恵まれるようになったという。デザイナー経験を活かしたアパレル商品やグッズの企画、飲食時代に知り合った仲間とのコラボ商品などで常に新商品が目白押しだという。

 直売所の営業は毎週日曜日のみ。10時~12時で開店しているがその日の収穫分が売切れ次第店じまいになるという。毎週、開店前に行列ができるのが近所の恒例行事になっているという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • あゆみさんの似顔絵はまなみさんが描いたという

  • 親子で壁を白く塗った直売所

  • ベーカリーハイジとあゆみさんのパクチーコラボ商品

  • 開店前は行列になる

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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