2011年08月05日 配信

8/5(金)夏休みセミのぬけがら調査/船橋市運動公園

温暖化で生態系に変化 市内でもクマゼミが

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 船橋市環境部環境保全課では、平成16年から毎年生態系の変化や植生調査の為、小学生の夏休みに合わせたセミのぬけがら調査を実施している。参加する小学生は、昆虫に興味のある3年生以上で、低学年の場合には保護者の参加が義務付けられる。

 調査は、入門コース2回、実践コース1回の計3回実施され、参加した児童は調査の最後に標準標本の作成を行い、土産として持ち帰る事が出来る。

 平成11年に船橋市では市内で活躍する環境団体と協力し、大規模な自然環境調査を実施、環境MAPを作成した。このとき、調査の過程で行田公園からクマゼミのぬけがらが見付かり話題を呼んだ。当時、クマゼミは九州地方など比較的温暖な地域でのみ生存が確認されていた種で、当時関東地方での生息は珍しかった。

クマゼミの見付かった行田公園では定点観測実施

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 船橋市では、市内の生態系に変化がみられると継続的な調査を実施することを決定。8年前から夏休みセミのぬけがら調査と並行して標本の採取を行ってきた。「セミは成虫になるまでに6年かかります。生態系の調査をするためには少なくとも6年、12年と調査を続ける必要がある」と市環境部担当職員。現在まで行田公園にて定点観測が行われてきたがこれまでの調査では、クマゼミの成虫や、ぬけがらは見付かっていない。

 同調査では、セミのぬけがらから「ヒグラシやニイニイゼミのぬけがらを多く採取できた場合には自然が豊か」といった具合に自然状況の調査や林の自然度が計れるという。今回の調査には、親子合わせて25人が参加。これまでの調査では毎回約6,000個のサンプルが採取できているという。調査に参加した村吉詩乃さん(小学校3年生)は、「ママが応募してくれた。セミのぬけがらを探すのは楽しい」と笑顔で感想を答えてくれた。

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MyFuna編集部

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