11/2(月)市内のカフェでミュージックチャージを取らない音楽ライブ
船橋ゆかりの音楽家らに差し入れ制度で
薬円台にある「カフェシンシア」(船橋市薬円台6-6-6、TEL047-497-8400)の8周年を祝って、10月31日、「カフェシンシア8周年記念ライブ」がミュージックチャージを取らず、演奏者へ差し入れを持参してもらうスタイルで開催された。
同店では毎年秋に周年イベントを開催してきた。これまでは同店の店主・橋本さんの知人ミュージシャンにお願いし、音楽ライブを来店客に楽しんでもらうスタイルを取っていたが、今年は趣向を変え、音楽チャージを取らず、ミュージシャンには差し入れを持ってきてもらうスタイルで演奏会を行った。
同店店長の橋本富士子さんは「前に音楽ライブをお願いした『ふなおん365』に相談したところ、通常メニューの料金だけで演奏会をしてくださるとお話をいただきました」と話す。
「ふなおん365」とは、船橋を音楽が365日あふれる街にしようと活動している団体。「船橋が好きで、船橋で活動したいアーティストが、船橋でもっと気軽に演奏活動をできる場所を作り出すことができれば」と話すのは、同団体の共同代表・鈴木浩之さん。
「音楽アーティストたちは、今、人まで演奏できる機会を失っている。飲食店も厳しい状況にある。そこで、お互いに手を取り合い、ミュージックチャージを発生させるのではなく、飲食店のファンがアーティストの新たなファンになるきっかけの場とし、アーティストのファンは新たな魅力ある飲食店を見つけるきっかけにできれば」とも話す。
鈴木さんは「気軽にお茶しに来たつもりで演奏を楽しんでもらいたい」とミュージックチャージは一切取らない方向でアーティストらと調整。その代わり、「演奏することで飯を食う」という文字通り、飲食店側にはアーティスト分の飲食を提供してもらうことをお願いした。
今回演奏したのは、4人の市内にゆかりある女性アーティスト。「ふなばしミュージックストリート」の宣伝部長でもある濱津美穂さん、市内在住で市立船橋高校卒業生で同校ではチアリーディング部に所属していたLiCaCoさん、同じく市船吹奏楽部卒業生のピアニスト・菊川夏未さん、船橋出身のバイオリニスト・伊藤日菜子さん。
事前に配布された同イベントの案内フライヤーには各アーティストの好きな物として、チョコレート、コーヒー、犬猫、アロマ…などが掲載され、当日は各アーティストに渡すために4人分のプレゼントを用意してきた参加者も多く、約1時間の演奏後にアーティストに直接手渡すシーンも見られた。
またテーブルには「お気持ち」として現金を入れたい人のためにカップが用意され、各テーブルともに紙幣が入っていた。
店長の橋本さんは「コロナ禍とあって、人数を制限しなければならないなか、このような演奏会をしてくださって感謝しています」と話し、歌声とウクレレの音色を届けたLiCaCoさんは「すてきなカフェを知ることができてよかった。同時に改めて歌える場があることの幸せを噛みしめながら歌わせていただきました」と話した。
ふなおん365の鈴木さんは「『音楽のまち、船橋』だからこそ、船橋市内にアーティストたちが活躍できる場をもっと増やしたいと思っています。飲食店とアーティストは、相互にファンを増やせるので相性がいいのではないか」とも話している。
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