2020年10月23日 配信

伊勢エビのタルタルソース焼きを食べる児童

10/23(金)船橋市内の学校給食に千葉県産伊勢エビや和牛を使った献立

新型コロナの影響から

 三山東小学校(船橋市三山6-32-1)の学校給食で10月23日、千葉県の水産物販売促進緊急対策事業の一環として県から提供された県産伊勢エビを使用したスペシャルメニューが登場した。

 今年は新型コロナウイルスの影響を受け、需要が低迷し、食品業界においては在庫が増えている。そこで千葉県では水産物販売促進緊急対策事業、および和牛肉等販売促進緊急対策事業を行い、その一環で学校給食に千葉県産の水産物や和牛肉などを使用することで、消費の拡大を図り、同時に、水産物のおいしさや魅了を伝える食育活動に取り組んでいる。

 希望を出した県内の一部の小中学校では、水産物では千葉県産伊勢エビのほか、キンメダイ、スズキなど、12魚種を提供している。

 同校では同校栄養教諭の細谷裕子先生が、伊勢エビやスズキ、和牛肉などを使ったメニューを積極的に取り入れようと希望を出し、提供されることとなったという。また、同校が10月25日に創立39周年を迎えることから、同日のメニューには赤飯を加えた豪華な給食となった。

 同日のメニューは伊勢エビのタルタルソース焼き、ささげ豆を使った赤飯、炊き合わせ、みかん。伊勢エビは半身になった伊勢エビが全校生徒425人分が用意された。

 4年2組の担任・青木先生は「黒板に何週間も前から伊勢エビの食べ方を練習するための写真を貼って、みんなでこの日を楽しみにしていました」と話す。食べる前には「千葉のお魚マップ」を児童と見ながら、「この伊勢エビは東安房(あわ)漁業協同組合から提供されている伊勢エビです。白浜とかがあるこのあたりね」と千葉県の地図の中で場所を示しながら説明した。

 マスクを外している給食の時間は、しゃべることが禁止されているため、児童らは静かにスペシャルメニューを味わった。クラスの9割ほどが伊勢エビを食べるのは初めてで、給食中、伊勢エビの身がなかなか取れないため挙手をして先生に助けを求める児童も見られた。

 「おいしかった」「トゲが痛いかと思ったけど、そうでもなかった」「食べるのがちょっと大変だった」と児童ら。

 教頭の杉水純子先生は「知らない食材も給食を通して実際に食べてもらえることはとてもいいこと。実際に見てみないと、伊勢エビが『ザリガニみたい』と違う印象を持っている子もいるようです」と話す。

 なお同校では来月にはスズキを使ったメニューが登場予定。その後も県産和牛を使ったプルコギ、ステーキ、すき焼き、ハンバーグなどが予定されているという。

 市内に住む母親は「私の子が通う学校でも、先日、給食で伊勢エビが提供されました。伊勢エビを子どもが学校で食べて来るなんて、うらやましい」「新型コロナウイルスの影響はこんな形でも出てくるんですね」といった声も聞かれた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 10月23日のメニュー

  • きれいに身が取れて笑顔になる児童

  • 食べ終わったあと、殻を観察する児童も

  • 「おいしかったですか?」の質問に手を挙げる4年2組のみなさん

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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