6/19(土)鯔学会/浜町公民館
合言葉は「ボラボー!」
船橋漁港で獲れた魚を食べてみよう!
船橋市漁業組合の大野組合長が学長を務める鯔学会の活動が盛んだ。今回で28回目になる鯔学会は、これまでと少し趣向を変え浜町公民館実習室で講師に三井ガーデンホテル船橋ららぽーとの齊藤摩多以(またい)和食シェフを招き行われた。
鯔学会は、水産物をたべることで食料自給率をUPさせることを目指し設立されたという。船橋市は水産物、農産物ともに豊富に収穫があり東京という大消費地に至近な立地にあり、船橋市自体も60万市民という大きな消費力を持っている。その為、地元の産品を活発に紹介してゆくことで地元産品の消費が増え食料自給率がUPすると考えたもの。
「船橋港だけでなく世界中の多くの港で鯔はよく獲れ、食されている。諸外国でも非常にメジャーな魚です」と大野学長。多くの国で食べられている鯔だが日本では食用としてスーパーなど店頭に並ぶことが少ない。
理由としては二つ挙げられる。昭和40年代、日本が高度経済成長を遂げている真っ最中、工業排水によって東京湾は汚染された。この汚染された東京湾で獲れた鯔は汚染されたエサを食して育ったためか、今日のようなすっきりとした白身特有の味わいは無かったという。
また、鯔には特有の食べ方があるのを知らずに調理してしまうことで誤解が生まれている部分もあるのだ。鯔の身は獲れたその日には、身が固くて捌き難いという。そして、鯔は獲れてスグに首を折って血を抜かなければ、身に血が回ってしまい生臭いような臭いが気になってしまうのだという。さらに、獲れてその日に食べるよりも2~3日寝かせてから捌いた方が熟成し、身に含まれるたんぱく質が旨味成分であるアミノ酸に変わるので美味しく食べることが出来るのだ。
このような知識が無いままに多くの市民が鯔を食べたことで、江戸時代に高級魚とされていた鯔の地位は、大きく下がり食用としての需要が減ったのだ。
鯔の刺身(きちんと血抜きをすると美味しく食べることが出来る) | 鯔のカマ焼き |
鯔の握り寿司 | わさび醤油の焼きおにぎり |
船橋港産ホンビノス貝のクラムチャウダー | アツアツの内に食べるのがおススメ |
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