2020年09月27日 配信

「これだけ体操」で体を動かす参加者

9/27(日)東船橋の「おおすか整形外科」で10カ月ぶりの地域公開講座

「コロナと共にロコモに勝つ」をテーマに

 JR東船橋駅南口から徒歩5分ほどの場所にある「おおすか整形外科クリニック」(船橋市東船橋1-22-18TEL047-411-0777)で926日、「コロナと共にロコモに勝つ」をテーマとした市民向けの公開講座が、約10カ月ぶりに開催された。

  同クリニックでは2、3カ月おきに「転ばぬ先の体操教室」と題し、市民向けの公開講座を実施してきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年11月以降、開催を見合わせていた。

 「今回は勇気を出して開催した」と同クリニック院長の大数加光治さん。「医療従事者である私たちが、積極的にみなさんに正しい情報を発信しなければならない。ただ怖がるのではなく、正確な情報を知って、閉じこもるのではなく健康に過ごしてほしいという思いがある」とも話す。

  同日、参加者は体温測定をしてから参加。アルコール消毒後、席の間隔を十分に取り、窓は開放されたままで教室は開催された。

 最初に「本日の感染者数は〇〇人でした、というニュースに一喜一憂していませんか?」との大数加さんの質問に頷く参加者たち。これまでのコロナの経緯と、長野県諏訪中央病院の玉井道裕先生の「新型コロナウイルスを乗り越えるための説明書」を使いながら、基本的な予防法と新型コロナウイルスの特徴、これまでの感染症の歴史などを紹介。自粛生活によって外出や運動する機会が減ったためにロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群)の人が増えているという現状を説明した。

  座学の後は、同クリニックスタッフらが「おとなロコモチェック」を実施。下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」と、歩幅を調べる「2ステップテスト」の2項目の測定を、参加者全員に対して行った。

 その後、「おおすかロコモ予防」の「これだけ体操」を紹介し、一人一人のペースに合わせて体を動かした。「これだけ体操はいろいろありますが、好きな体操を1つでも見つけて続けてやってもらえればうれしい」とスタッフ。

  最後に、「情報に惑わされず正しく適切な情報を得るように」と、大数加さん自身も参考にして勉強しているという前出の医師・玉井道裕さんがWEBサイトで発信している「新型コロナウイルスを乗り越えるための説明書」と愛知県陶生病院の医師・武藤義和さんの「新型コロナウイルスのNow」などを紹介。

 「手当たり次第に感染するウイルスではなく、適切な対応をすれば防げるウイルス。感染したからといって謝るのではなく、治ったことを喜ぶ社会になってほしい」と大数加さん。「コロナウイルスの終焉は、みんなが興味を失って報道されなくなった時」とも話した。

 この日参加した70代の女性は、「お医者さんの話を実際に聞けてよかった。体も動かせたので気持ちよかったです」と笑顔で感想を話した。次回は「子どもロコモ」をテーマに開催する予定だという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 院長の大数加さん

  • 熱心に耳を傾ける参加者ら

  • 立ち上がりテスト

  • 2ステップテスト

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