2020年09月25日 配信

左からウィザード社長石井さん、大塚硝子社長の大塚さん、松戸徹市長、ニチオン社長の本田さん

9/25(金)3製品が認証「令和2年度船橋市ものづくりグランプリ」

受付クラウドサービス「アポ楽」ほか

 船橋市は、市内の中小企業者が生産した優秀な新製品を表彰する「船橋市ものづくりグランプリ」の令和2年度認定製品を決定し9月24日、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)で認定式を行った。

 同グランプリは中小企業者のものづくり支援と、市内工業のさらなる活性化を図ることが目的。2016(平成28)年度に始まり、今年で5回目になる。認定製品については広報紙やホームページなどでPRするほか、市が試験的に購入するトライアル発注の対象になる。今年度は4月1日から6月30日まで募集し、3事業者が製造する3製品が認定された。

 同グランプリでは、市内の中小企業者が生産する優れた新製品の普及を目指し、市が定める基準を満たす製品を市が認定する。そのほか、販路開の支援もする。対象となるのは、販売開始から約5年以内で、食品、化粧品、医薬品等を除く製品。

 認定期間中は、市が試験的に購入・使用することもあるほか、広報紙やホームページへの掲載、認定製品カタログの作成などを通じて積極的にPRを行い、中小企業者のものづくり支援と市内工業のさらなる活性化を図るものとなる。

 今回、同グランプリに選ばれたのはウィザード(船橋市本郷町474-1 石井ビル507)の製品「アポ楽」、大塚硝子(船橋市藤原4-3-12)の「船橋カレイドスコープシリーズ」、ニチオン(船橋市栄町2-12-4)が開発した「SOC アプリ」の3点。

 「アポ楽」は、QRコードとiPad を利用した企業の受付クラウドサービス。コロナ禍前から開発に着手していたという社長の石井浩一さんは「これまでの手書きで受付票に記入し訪問先の担当者に内線電話するなど、手続きのわずらわしさから開発を始めましたが、非接触で、接触履歴が残るものですので、このコロナ禍において皆さまのお役に立てればと思います」と話した。

 「船橋カレイドスコープシリーズ」は、伝統工芸品の江戸切子と海老川の桜をイメージしたサンドブラスト加工を組み合わせたグラス。社長の大塚義雄さんは「コロナ禍で、心の拠り所として文化が大切にされる時代になり、海老川の桜の満開のイメージで作らせていただきました。飲料を入れて上から覗くと万華鏡のようにみえるのが特徴です」と話した。3アイテムに赤と青の2色による6タイプがある。

 「SOCアプリ」は個人の心のセルフケアを目的にしたストレス対処力が診断できるアプリケーション。予防精神医学の観点から開発されたわかりやすい29の質問項目に答えることで、自分自身のストレス対処能力の属性が測定できるというもの。社長の本田宏志さんは、「利用者は行動変容を知り属性を認識することで、ストレス解消して息抜きの力をつけていただければ」と話す。ニックネームなどで登録できるもので、現在約2000人が登録しているという。

 松戸徹市長は、まさに今のコロナ禍で、「アポ楽」は必要とされているものであり、「カレイドスコープグラス」については市の式典で使用が決定していること、「SOCアプリ」についてはストレスの対処法として重要であることを伝え、3社に「新しい時代の始まりとなる年、あるべき社会がどういったものになるのかを考え、技術を生かしていってもらいたい」とエールを送った。

 これら3点の同グランプリ認定期間は2024(令和6)年3月31日まで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「アポ楽」

  • 「船橋カレイドスコープシリーズ」

  • 「SOCアプリ」

  • 認証式の様子

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