2020年09月21日 配信

「小松菜ハイボール」の写真で制作したポスターを眺める。右が森沢明夫さん、左が羽室吉隆さん

9/21(月)「Rethink Creator PROJECT」船橋セミナー開催

船橋市出身・在住の小説家森沢明夫さんを迎えて

 「クリエイターの地産地消」を目指す「Rethink Creator PROJECT(リシンククリエイタープロジェクト)」の一環として9月18日、船橋市出身で在住の作家・森沢明夫さんを迎えての無料セミナーが「Katanaオフィス」(船橋市湊町2-12-24 船橋湊町日本橋ビル5F)で開かれた。

 「Rethink Creator PROJECT」とは、経験の浅いクリエイターや、ライター・デザイナーを目指す未経験者など、誰もが参加できるプロジェクト。視点を変えて考え、形にして世の中に発信できる人財を「Rethink Creator」とし、そうした人を日本中に生み出していくことを目指している。

 同セミナーは「クリエイターが働きやすい世界の創造」をビジョンに掲げ、制作・開発・教育事業を手掛ける「クリエイターズマッチ」(東京都千代田区)が主催。JT(日本たばこ産業。港区)が展開する「Rethink PROJECT」とのコラボレーション企画になる。

 3年目となる今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、初めてオンラインでの講座受講も可能になった。船橋での開催は今回が初。オンライン会場としては「市場カフェ」(市場1-8-1 船橋市地方卸売市場関連棟内)も会場となり、リアル6人、オンライン22人で男女28人が参加した。

 「Rethink講座」は進行役に東京のフリーランスデザイナー羽室吉隆さん、講師として船橋市出身で在住の作家・森沢明夫さんが参加した。ワークショップの後半では参加者と講師によって、地元の魅力が伝わる2枚のポスターを制作した。

 講座では、人口や面積などの「データ情報」の視点に加え、現象情報、心理情報などの「カプタ情報」の2つの情報が、クリエイティブを考える上でとても大事であり、全てを「Rethink(=視点を変えて考える)」することで、地元の魅力を再発見してみようと説明があった。

 ワークショップは「写真のコピーを考えて地元の魅力を伝えてみよう」と2枚のポスターを作る内容となり、リアル参加者は紙に書いてアイデアを提出し、オンライン参加者はZOOMのチャット機能で投稿する形でアイデアを出し合った。

 最初のお題として挙げられた写真は「小松菜ハイボール」。3段階で制作が進み、まずは撮影者の気持ちになり、伝えたい相手を想像し、第2段階は写真から感じられるワード(カプタ情報)を見つけていく作業を行った。第3段階が最終段階で、キーワードを組み合わせ、キャッチコピーを作っていった。

 コピーライターをしていた森沢さんに、羽室さんがキャッチコピーの作り方のコツについて質問すると、「真逆をぶつけて意外性を出すと面白い。例えば『ナメック星人』と『恋愛』とか」「文字数は多すぎない方が自分はいい。写真を殺しちゃう文字数があるから」「うまいことを言うか、インパクトか。写真に載ったらどうなるかイメージしてみる」など、さまざまな視点から話が繰り広げられた。

 最終的にキャッチコピーは「ナメック星人のときめき♡(ハートマーク)」に決まり、配置や文字の大きさを変えながらポスターデザインを決定していった。お題2枚目の写真は「飯粒地蔵」で、同様に仕上げられた。

 最後に森沢さんから「今日の参加者の反応が想像以上に鋭かった。船橋の人すごい、さすが僕の地元。ますます楽しい街にしていっていただけたら」とあいさつがあり、セミナーは締めくくられた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • セミナーの様子

  • 森沢明夫さん

  • チャットでどんどんアイデアが投稿された

  • お題2枚目の「飯粒地蔵」で制作されたポスター

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