2020年09月17日 配信

「いん石まんじゅう」を手にする店主・堀さん

9/17(木)京成津田沼駅近くの和菓子店で「習志野いん石まんじゅう」売れ行き好調

習志野隕石にちなんだ和菓子を

 京成津田沼駅から徒歩3分ほどの場所にある和菓子店「御菓子司 梅むら」(習志野市津田沼5-12-1、TEL 047-451-6966)で9月8日から「習志野いん石まんじゅう」を発売したところ、売れ行き好調で連日完売しているという。

 同店は1967(昭和42)年創業の和菓子店で、現在は2代目となる堀智弘さんが店主。季節の和菓子からオリジナル和菓子まで、幅広い商品の製造・販売を続けている。同店の看板商品でもある「カフェオレ大福」「ならしのぽんぽこ」「あま酒ゼリー」は習志野市のふるさと納税返礼品に指定され、習志野市のマスコットキャラクター「ナラシド♪」をイメージした「ナラシド♪まんじゅう」は市公認の商品にもなっている。

 同店の店主・堀さんは、7月2日未明に各地で火球が確認され、後日市内で隕石が発見されたという報道をテレビで見て、「せっかく隕石が市内に落ちたのならば、それにあやかった何かを作りたいな」と考えたという。どうすれば隕石らしく、さらにおいしく食べられる商品になるか連日試行錯誤を重ねた堀さん。

 9月、完成したのは、小麦まんじゅうをベースにした2色のまんじゅう。今回、習志野市内で発見された「習志野隕石」の特徴は、すぐに見つかった破片は灰色、同じ石のもう片方は、マンションの中庭で雨に濡れて急激に錆びたため赤褐色だったという点。そのことから、灰色と赤褐色の2種類のまんじゅうをセットにすることを考案。

 灰色の石を表したまんじゅうは胡麻入り、赤褐色の石を表現しているほうには梅シソを入れて石の感じを表しているという。さらに、隕石が大気圏に突入する際の焦げを表現するため、焼き目も入れている。中は両方とも、北海道産の小豆を使用し、昔から変わらない製法で作るオリジナルのこし餡が入っている。価格は1セット300円。

 「おかげさまで新聞などにも取り上げていただき、今日は開店から早くに売り切れてしまいました。1人で作っているので作れる数には限りがありますが、地域のみなさんに楽しんでいただけたらうれしい」と堀さん。

 習志野市内のマンションに落ちたと報道された「習志野隕石」だが「私自身もどこに落ちたのか、全然わかりません。でもあの日、深夜にたまたま起きていて、確かに1回だけドーンと雷のような音を聞いた記憶はあります」と堀さん。この商品が出てから、再び店頭で客と隕石についての話題になることも多くなったという。

 「隕石が落ちたとニュースで見ても、どこに落ちたのかもわからないし、なかなか実感が湧かない感じがあったと思う。でもせっかく習志野市内に隕石が落ちたのだし、これにちなんで何かしないと、せっかく落ちてくれた隕石に申し訳ないよね」と堀さんは笑う。

 さらに「隕石にちなんだものを出している店舗はこの辺ではまだ聞いたことがない。市内の店舗何カ所かに隕石絡みの商品が出て、盛り上がったら楽しそうですね」とも続けた。堀さんは「まだまだみなさんに楽しんでいただきたい和菓子を考案中です。新しい和菓子も楽しみにしていただけたら」とほほ笑む。

 営業時間は10時~18時。日曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 焦げ目が入った「いん石まんじゅう」。2個で1セットとして販売する

  • 子どもにも人気の「ナラシド♪まんじゅう」(150円)

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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