9/7(月)習志野市の大学生がクラウドファンディング
「共生」テーマに宇宙へ「炎」を届けよう
習志野市の学生・都築則彦さんが、宇宙空間で地球を背景に炎を灯した写真を撮影するプロジェクトを実現させるため9月16日に締切りが設定されているクラウドファンディングに挑戦している。
都築さんは、千葉大学人文公共学府博士前期課程の現役大学院生。習志野市内で育ち、自身のブログでは「貧困家庭に育った」と告白。その体験をバネに「宇宙の研究者」という夢を描くようになったという。
現在チャレンジしているクラウドファンディングでは、宇宙飛行士・毛利衛さんの「宇宙から国境線は見えなかった」という言葉を受けて、上空30キロの成層圏から国境のない地球を背景に炎を撮影する事で「社会の分断」を乗り越える象徴にしようというメッセージを打ち出している。
中卒で働くことを真剣に悩んだ末、特待生制度を利用して私立高校に入学。高校1年生の時に起きた東日本大震災の保険を一部利用して受験費用を捻出してもらい受験。一浪の末、千葉大学に入学を決めた。「自分の人生を変える為」の大きなチャレンジを求めている内、オリンピックの学生ボランティアに出会ったという。
ボランティア活動を通じてオリンピック・パラリンピックを深く知った。そこでオリンピックの聖火は、その昔世界中を走り抜けていたのを知り、近年になって様々な問題で開催国のみを走るようになったという事実を知る。様々な地域間の問題を格差社会の象徴として捉え、自身の幼少期と掛け合わせた。格差の解決が都築さんのミッションになった。
「平和の象徴であるオリンピックの聖火を世界中に巡らせることができたら…」その思いをもって学生ボランティアの仲間たちに呼びかけた。聖火ランナーのスケジュールに合わせて宇宙(成層圏)から炎と地球の写真を撮る。当初10人くらいのメンバーで実施し、大手企業から協賛を受けて実行する予定だったプロジェクトは、コロナショックによるオリンピック延期などで一旦白紙に返った。
「絶望の中だらからこそ、夢をあきらめない」と、先へ進むことを選択した。1年延期になった事が幸いし、準備期間が増えた。「本物の聖火でなくっても地球を背景に炎を灯すことに意味がある」と気持ちを奮い立たせ「学生ができる事は学生でやろう」と、予算を見直した。企業協賛が減っても不足分をクラウドファンディングで補填すれば実現可能なところまで見えてきた。
様々な社会活動が中止になった事でロケット打ち上げの大学生サークルなど30にも及ぶ学生団体がこの活動に合流した。中心となって活動する150人のメンバーだけでなく、世界中の学生たちがコロナで見失いかけた夢の代行が「アースライトプロジェクト」に託されたようだった。
しかし、資金集めは当初描いたようにはスムーズには流れなかった。混乱する経済状況、企業からの協賛撤回や新たな企業からの参加表明…紆余曲折を経て気が付くとファンディングの期限は残り20日を切るまでに迫っていた。
そんな時、弟の政憲さんが高校時代に関わっていた芝山商店会から活動発表の場をもらった。1時間に及ぶプレゼンテーションに若手の経営者が集まる商工会議所青年部なども協力を呼び掛けてくれたという。
そうした協力もあって大学生150人の夢「アースライトプロジェクト」実現まで、残すところ100万円と迫ってきた。同時にクラウドファンディングの期限も間もなく一週間を切ろうとしている。「少しでも多くの方に活動を知って頂き、こんな時期だからこそ夢を追う必要がある」と都築さんは呼びかける。クラウドファンディングの詳細については、以下のリンクから確認できる。
炎越しの地球を撮影したい!国境線のない宇宙に炎を掲げる、人類史上初のプロジェクトhttps://camp-fire.jp/projects/view/300851
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
Sponsored by MyFunaサポーター






















