2020年08月31日 配信

動画に登場するふなばし市民大学校副主査の田久保里美さん

8/31(月)今年度休校中の「ふなばし市民大学校」も動画作成・公開へ

企画から編集まですべて職員の手で

 海老川沿いに建つ「ふなばし市民大学校」(船橋市市場2-6-1 JAいちかわ船橋支店内、TEL 047-460-6311)が授業動画を制作し、船橋市ホームページ内「ふなばし生涯学習チャンネル」を通し、8月26日から配信が始まった。

 「ふなばし市民大学校」の前身は1983(昭和58)年に開設された「老人大学」。当時、高齢者が積極的に社会活動に参加してもらえるようにと、市独自としては県内で初めて開設された。その後、船橋市は1986(昭和61)年にはスポーツを通した地域のコミュニティリーダー育成を目的とした「スポーツ健康大学」を、2000(平成12)年には「生涯学習コーディネーター養成講座」が開校された。別々に実施していたこれらの講座をひとつにまとめたのが、2004年に開校した現在の「ふなばし市民大学校」となる。

 同校には現在は幅広い年代が通い、毎年約500人が入学するという。学科によっては定員超えの応募があった場合、抽選になる学科もある。今年度からは全学科で18歳以上の市民が受講できるようになり、新しい学科も追加された。しかし今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休校に。

 同校副主査の田久保里美さんは、「入学予定者の皆さんはもちろん、コロナ禍での外出を自粛しがちな市民の皆さんに見ていただき、体を動かすこと、学ぶ意欲を刺激することで心身ともに健康な生活を送るきっかけになってほしいと思い、今回、動画を作成しました」と話す。

 動画は、同校の「ふなばしマイスター」学科からは、「船橋かるた」を使用した船橋の名所クイズ、クイズ形式で庚申塔の謎を紐解く「船橋迷所クイズ」(予定)。「くらしの教養」学科からは「3Q体操 ~気功の呼吸法で内臓強化し病気に負けない体づくりを目指す~」、「こころとからだの健康」学科からは「簡単にできるフレイル(老化)チェック、予防(運動プログラム)」を、「園芸(野菜)」学科からは「夏野菜・秋冬野菜の育て方ワンポイント」の動画が配信される。

 動画はいずれも5分~15分程度の講義形式。内容は、授業を担当する講師や同校の修了生が指導している。企画、ディレクション、関係者調整、編集は、すべて同大学校の職員が行っているという。

 田久保さんは「今年度はリニューアルしたカリキュラムに大勢の方が応募してくださいました。そんな矢先の休校は、学生さんにとっても市民大学校にとっても非常に残念でした。でも、だからと言って現状を嘆いているだけでは仕方がないので、とにかく何かやらねば!と動画をスタートしてみました。でも動画の編集ってこんなに大変だったとは」と話す。それでも「全て初めての経験でトラブルもいろいろあり大変ですが、今回の経験により、今後の市民大の新しい授業形態への試金石になり得る有意義な時間になると思います」と前を向く。

 同動画は、船橋市ホームページ内「【動画配信中】ふなばし生涯学習チャンネル」の中にリンクが貼られ、YouTubeを介して視聴できる。現在公開となっているのは、前出のプログラムのうち「船橋迷所クイズ」以外が公開されている。「船橋迷所クイズ」については10月~12月に配信予定。

 「今後も引き続き動画をアップして参りますので皆さんにご覧いただきたいと思います」と田久保さん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 市内にある「御滝花園」の園主・三好さんも講師として登場

  • 同校のOBが集まる「SHINMEの会」の皆さんが出演する園芸講座

  • 「船橋かるた」を作った同校1期生の鈴木さんも協力した

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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