2020年09月01日 配信

8/31(月)天沼公園近くに隠れ家割烹「扇(せん)」

6月で閉店となった老舗割烹「なべ三」料理長と女将が北口で営業再開

 船橋駅北口の天沼弁天池公園近く、民家一棟をそのまま割烹として利用する「扇(せん)」(船橋市本町7-12-11、TEL047-406-4425)が9月1日から営業を開始する。

 同店の経営を行うのは、船橋駅南口で老舗割烹なべ三を経営していた料理長・山岸保さんと女将・山﨑真弓さん。二人は、なべ三の旧経営陣から2011年、同店の運営を引き受け9年間にわたって経営してきたが、体力の衰えなどを理由に「そろそろ縮小経営しようか」と考えていたという。

 そんな矢先、新型コロナウイルス感染症による営業自粛を受け、3月以降の宴会予約が激減。一時心が折れかけた瞬間もあったというが、「誰かの役に立っていたい。社会の一員として貢献し続けたい」と、新天地での再起を決めた。

 6月30日でなべ三の閉鎖を決定すると移転先の物件探しに奔走した。縁あって常連客の紹介で元飲食店(イタリアンレストランのラ・ノッテ・ビアンカ)跡を契約する事ができ、9月1日の営業開始に向けて急ピッチで準備を進めてきた。店舗面積は、1階部分だけで約40坪。メインとなるリビングには20席、半個室に8~10席、テラス6席の最大36席。

 ランチメニューは、1500円~2000円程度の料理を提供。ディナー時間帯のサービス料をとるのをやめ、6000円程度からの会席メニューを完全予約制で提供する。そのほか、予約なしでの来店客には日替わりで「料理長おまかせコース(4000円)」も用意。一軒丸ごと貸し切りの宴会なども受け付ける。

 店名の「扇(せん)」は、女将の山﨑さんが長年親しんできた日本舞踊からとったという。店舗入口の「のれん」として使用している「扇」の文字は、5月に他界してしまった母・泰子さんが書き残した手紙の筆文字から起こしたのだという。

 「私たちがお店をつづけていく事で母と一緒に居られるような気がします」と山崎さん。新店の物件契約日にこの世を去ったという泰子さんが「がんばりなさい!」と、背中を押してくれたのを感じるという。

 営業時間は、11時45分~最終注文の受付は13時45分、17時~最終注文の受付は20時半まで。日・祝定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • イタリアンレストランだった戸建てを隠れ家的な割烹に

  • 新型コロナ対策が施された宴会ルーム

  • 和の趣を感じさせるテラス席

  • のれんの「扇」の文字は母・泰子さんの手書き文字を

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所