2020年08月30日 配信

左から草木染め作家・駒澤さん、色鉛筆画作家でイラストレーター・釘本さん、切り絵作家でイラストレーター・picaさん

8/30(日)船橋在住の作家3人が「三陽メディアフラワーミュージアム」で企画展

草木染め作家・駒澤さんの呼び掛けで

 稲毛海浜公園の敷地内にある「三陽メディアフラワーミュージアム」(旧名:花の美術館、千葉市美浜区高浜7-2-4)の1階多目的室で8月25日からの5日間、船橋在住のアーティスト3人による企画展示「Laugh!! Forest parade」が開催された。

 「三陽メディアフラワーミュージアム」は、中庭などの屋外と温室、展示棟などを合わせ、約1,600種、48,000株の植物が植栽されている「花の美術館」。温室には熱帯亜熱帯植物が育ち、展示棟では植物にまつわる企画展示や講習会、園芸相談も受け付ける施設。

 同館の1階多目的室では通常、企画展示が行われている。2008年からさまざまなアーティストとコラボ展示をスタートしていた船橋市内に住む草木染め作家・駒澤菜穂子さんは、同館から依頼を受け、2013年からコラボ展示を同館の企画展示として毎年開催してきた。

 2019年の展示が終わったころには「来年は、同じ船橋のアーティストである釘本緑さんと、同じく船橋の切り絵作家・pica(ピカ)さんと一緒に空間を作っていただこう!」と心に決めていたという。

 さまざまな展示会などに出展していた駒澤さんは「釘本さんもpicaさんも、いろいろなイベントでご一緒したり、展示会などで同じ空間に作品が並んだことはありました。でも、一緒に創り上げるというコラボはまだしたことがなく、ぜひ一緒に!という思いがあって、今回思い切ってお誘いしてみたんです。昨年の3月の展示が終わってすぐにお誘いしました」と今回の展示のきっかけを振り返る。

 駒澤さんは「この広さでの展示会に向けての作品づくりはとても時間がかかり、約1年かけてじっくり創っています。そのため、どんな空間にするかは3人で早い段階で決まっていました」と話す。

 切り絵作家のpicaさんは「テーマを決め、自身で制作した作品に合わせて、駒澤さんが全体のイメージを提案してくださり、会場レイアウトのラフスケッチも書いて送ってくれました。forest parade(フォレストパレード=森のパレード)というテーマなので、かわいい森の妖精の影をイメージした切り絵も創りましたよ」と話す。

 色鉛筆でイラストレーションを描くアーティスト・釘本緑(くぎもとみどり)さんはの作品は、森の中に子どもたちの笑顔がチラチラと見えているかのように展示されていた。

 同展示会は今年も3月開催を目掛けて準備してきたものだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から展示は延期に。美術館と相談し、今回の期間での開催となった。

 駒澤さんは「このような状況なので、今回はDMを郵送せず、SNSで発信をして展示を知ってもらうようにしました。SNSを見ていらした方が予想以上にたくさんいらして、びっくりしました。船橋の繋がりの方もたくさんいらっしゃり、SNSの力を感じた展示となりました」と話した。

 「私の作品制作の根本は体感アートです。今回は感染症対策として、触らないようになり、とても残念でしたが、念願だった釘本さんとpicaさんとの展示が実現でき、たくさんの方に足を運んでいただけうれしかったです」と5日間の展示を振り返った。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「今回のために創り上げた」という作品で森の中のような空間が生み出されていた

  • 三洋メディアフラワーミュージアム外観

  • 駒澤さんの作品と融合する釘本さんとpicaさんの作品

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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