2020年08月20日 配信

山野井康友さん(右)と娘の麻衣さん。二人とも「Smart Fan」を着用している

8/20(木)船橋の会社がマスク用ファン「Smart Fan」を発売

小型ファンで普通のマスクがクールマスクに

 船橋市丸山に本社がある電子部品・モジュールの開発・試作・製造・販売を手掛ける「スマートセンシング」(船橋南口オフィス:船橋市本町1-20-15-905、TEL 047-767-8178)が8月17日、マスクを快適に付けていられるようにするマスク用ファン「Smart Fan」のクラウドファンディングサイトでの販売を開始した。

 コロナ禍でマスクを付けることが日常となった現在、熱中症の危険が懸念され、さらには皮膚病に悩む人も増えているというが、同商品はマスクを快適に付けていられるようにと開発した商品。

 同商品は小型・軽量・薄型のファンを内蔵し、マスクの内側に付けることにより、マスクを通した空気がマスク内を循環する。ファンが回っている音や風が気にならないうえ、外側からもファンを付けていることわからないくらい目立たない作りになっている。「付けているのを忘れるくらいですし、眼鏡がくもらないのもうれしいです」と話すのは同社社長で同商品の開発者である山野井康友さんの娘・麻衣さん。

 康友さんは、「withコロナでマスク着用など新しい生活様式が求められる中、少しでも日常を快適に過ごすことができるようにお手伝いしたいと思っています」と話す。

 康友さんは、20年以上にわたり日本国内及び米国の半導体メーカーでアナログ・ミックスド・シグナルICの設計に携わり、さらに約10年、センサーやアクチュエータと呼ばれる製品の開発に携わってきた。諸外国の顧客や開発エンジニアたちと一緒に仕事をし、約6年半は香港での単身赴任生活をしてきたという。

 2013(平成25)年に独立し、同社を設立。本社は自宅の丸山になり、麻衣さんや妻と経営している。当初は関係会社の請負で仕事を受注していたというが、自社開発にも乗り出し、同商品は空気の状態が可視化できる「スマート エアーモニター」、空調システムなど風の流れが可視化できる「超小型環境センサ」に次ぐ3作目となる。

 今回開発したファンのサイズはW37ミリ×D37ミリ×H12ミリ。重量14グラム。連続動作時間は約4時間。騒音は33dBで、これはささやき声程度となる。デスクワークでの実験時の比較によると、ファンをオンにするとマスク内温度は-0.4度、湿度は-15%になる。

 販売価格は1台3,200円~(税・送料込み)。販売場所はクラウドファンディングの「Makuake」内( https://www.makuake.com/project/smartfan/)にて。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • マジックテープもセットされている

  • このようにマスクにセットする

  • ファンの吹き出し口から空気が流れる

  • 開発者の山野井康友さん

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