2020年08月12日 配信

管理者兼サービス管理責任者の臼田圭子さん

8/12(水)西船橋にペット共生型障がい者グループホーム「わおん」

直営店では市内初のオープン

 「わおん障がい者グループホーム西船橋(男性棟)」(船橋市西船2-2-6、TEL 080-7138-3765)が7月1日、西海神小学校近くに直営店としては市内で初オープンした。

 「わおん」は保護犬・保護猫と暮らす障がい者グループホームで、対象は知的障がい者、精神障がい者になる。本社は2016(平成28)年に設立した「アニスピホールディングス」(東京都千代田区)で、直営グループホームに参画企業グループホームを含め、全国に拠点を持つ。

 「共同生活援助という考え方で運営しています。食事は提供しますし、必要であればサポートをいたしますが、あくまで入居者自身の自宅ということで、各部屋には鍵を設けております」と管理者兼サービス管理責任者の臼田圭子さんは話す。サービス管理責任者は住居者のケアプラン作成やモニタリングを行う、グループホームのキーパーソン。

 入居者の生活は、6時~8時に起床・食事をし、多くは仕事へ向かい、16時~17に時帰宅し、風呂や食事を済ませ、自由に過ごすという。愛犬と暮らしていれば、仕事中はゲージに入れておくとのこと。日中は生活支援員として臼田さんが常駐し、4時くらいから夕食の準備や掃除などをする世話人が来るという。夜間も見守りをする夜間職員がいるので、入居者以外にスタッフが必ず24時間常駐する体制になっている。

 自身のペットと一緒に暮らすこと、「わおん」を通して出会った動物と一緒に暮らすことなど、選択は自由。「飼わなければならないという決まりはないので安心してください。動物と一緒に暮らすことで、仕事や生活に生きがいを持って生活していくことが、『わおん』が目指すところです」と臼田さん。

 「金銭管理」の手伝いや、市役所や病院などへ1人で行くのに不安あがればスタッフが同行する「生活支援」、働く場所を一緒に探す「就労支援」もある。入居者同士が仲良くなり一緒に出掛けるなどの出会いの場でもあり、より良く共同生活が送れるよう1カ月に1回は「入居者会議」も行うという。

 「『わおん』は『人間福祉』『動物福祉』という観点で人と動物が『ともに生きる』ことを目指しています」と話すのは、アニスピホールディングス直営事業部部長の小宮夏さん。「この建物は空き家物件を紹介いただいたのですが、空き家問題、さらに飼い犬や飼い猫などの高齢化など、さまざまな社会問題に対して事業化することで、社会の一助になればという思いでいます」とも話す。

 定員6人、男性のみ。利用料金(1カ月30日の場合)=72,600円(12月~3月、7月~9月)、77,600円(10月11月、4月~6月)。市区町村や国からの補助もあり。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 1階の部屋は広い庭付き

  • 各部屋には鍵が付く

  • 2階の部屋は広いベランダ付き

  • 空き家物件を活用

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