2020年08月10日 配信

新興住宅地に登場した野菜直売所に人が集まる

8/10(月)市内農家「重兵衛農園」が軽バンを使った移動販売を開始

同級生が作る市内梨園の梨も販売

 代々続いている市内農家「重兵衛(じゅうべえ)農園」(船橋市高根町)の園主・仲村学さんが、軽バンを使った朝採れ野菜の移動販売を7月上旬から本格化している。

 重兵衛農園は高根町で先祖代々続いている農家。同園は船橋のブランド野菜「船橋にんじん」の品種「ベーターキャロット」を栽培する園であり、現在「ベーターキャロット」の栽培をしている農家は市内で5件だけだという。人参とカブの時期は市場出荷分の収穫がメインとなるが、それ以外の時期は地域のスーパーに野菜を卸しているという。

 仲村さんは「住宅地にある駐車場の一角で昨年も野菜の直売をしていました。そこでは3時間待ってもお客さんが来るかどうかわからなかった。それであれば、リピーターとなってくださる方の場所を転々と巡ったほうがいいのではないかと思った。豆腐屋さんからヒントを得た」と新しい取り組みについて話す。

 新しく始めた移動販売先は仲村さん夫妻のママ友の協力を得て、7月上旬は市内5カ所と八千代市勝田台エリアの計6カ所からスタート。現在は市内9カ所を拠点として販売を続けている。

 現在の販売エリアは、金杉台、金杉町、金杉、緑台、新高根、飯山満、馬込町、八千代市勝田台といった住宅地で友人宅の駐車場などで販売するほか、北習志野駅近くにあり仲村さんが以前から常連客として通っていた飲食店「Zuccamo(ツッカーモ)」での店頭販売も行っている。

 「地域に密着して販売したい。スーパーに買い物に行くのが大変な場所や、買いに行くことが大変な方のお役に立てたらうれしい。何よりも、お客さんの意見を直接聞けるのが醍醐味」と仲村さん。

 1カ所の滞在時間は30分~1時間ほどにし、各所とも夕方に販売に回っている。販売告知などはInstagram(アカウント:@重兵衛の嫁)を使用し、その日の販売物や販売エリアのお知らせをしているという。当面は知り合いがいるエリアでのみ展開していく予定だとも。

 8月に入り、梨の収穫シーズンに入ったことから、現在は市内の梨農家「加納梨園」(船橋市二和東)の梨も商品として扱う。「加納さんは自分の同級生。梨を一緒に売りたいと思っていて…と加納さんに話を持ちかけたら、加納さんもどこかに売って歩きたいと思っていた」と仲村さんは明かす。

 買い物客からは「仲村さんが販売に来るとみんな自然と集まってきます。子どもたちも集まって、ワイワイと楽しい雰囲気になりますよ。水ナスがとってもおいしくてハマりました」との声も。

 仲村さんは「販売すると、『どうやって食べるの?』と調理の仕方やレシピなどについても尋ねられることが多い。その際、さらにいろんな情報をお伝えできるよう、野菜に関する資格なども取得していきたい」とさらなる挑戦に目を輝かせる。

 今年の移動販売は8月13日までの予定。販売場所などの問い合わせはInstagram(@重兵衛の嫁)のダイレクトメールで受け付ける。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 重兵衛農園の仲村さん夫妻

  • 農家とコミュニケーションを取りながら買い物する客が多い

  • 子どもが自分で梨を選ぶシーンも

  • DIYした陳列棚。フォークリフトで積み下ろしができるようになっている

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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