2020年07月30日 配信

7/30(木)行田中学校でオンライン「生徒総会」

新型コロナ対策によるリモート形式の全校集会

 船橋市立行田中学校(船橋市行田 3-6-1)で7月30日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ウェブ会議システム「ZOOM」を活用したオンラインでの生徒総会を実施した。

 生徒会役員が図書室で生徒総会を進行し、その様子を各教室の電子黒板をモニターにして映し出すことで、全校生徒で内容を共有するというもの。前年度の活動報告や今年度の予算などを議題にあげ、オンライン上で賛成か反対かに挙手をしてもらい、クラスの学級委員がカウント、「ZOOM」のグループチャットで各クラスより報告があったものを本部が確認し、承認の多数決を取り採決した。

 「学校行事がなくなっている状況で、子どもを主体として動けるものがないかを考えたとき、ZOOMを使ってみることをICT担当教師が提案したことがきっかけでした」と話すのは生徒会担当の3年7組担任の富谷沙樹さんと2年6組担任の嶋田紀子さん。そこで、3年生とその保護者を対象にした「進路保護者会」、今回の「生徒総会」を同時進行で進めてきた。

 7月3日には、「進路保護者会」をオンラインで実施。保護者は体育館で、生徒は各教室の電子黒板に体育館の様子を映し出し、進路主任のプレゼンテーションを聞いた。生徒からは「臨場感があってとてもよかった」との声があがったという。

 「生徒総会」についても校内放送ではなく、オンラインでできないかと検討してきたという。開会宣言に始まり、生徒会長伊藤優那さんの話、生徒会費の理解を図り、昨年度の活動や会計報告、令和2年度の目標、各委員会の活動報告など議事が進められた。予算案やさらには生徒会本部役員選挙規定に関して改定内容を提示し、その明確な理由を話すことなど生徒たちが考え提案、いずれも賛成意見が過半数を超えて承認された。

 「このような環境の中でも、みなで全力を尽くし工夫しながら会を開くことができて、いい経験になったと思います」と話すのは会長の伊藤優那さん。モニターに背景として学校のマークを入れるために、発言者のバックを緑にするなどの工夫をしたという。さらに、練習の際に音声をマイクがすべて拾うことがわかり、コロナ対策も兼ねながら私語を極力控えるようにしたという。

 今後も、新型コロナウイルス対策として、ICT(情報通信技術)活用に力を入れた教育活動を積極的に実践していくという。例年10月に行っている生徒会の役員選挙についても、コロナ禍であればオンラインを視野に入れているという。

 校長の大場雅俊さんは「子どもたち本当によくやってくれました。現在、市の予算で、3年生の希望者に端末とルーターの貸し出しを終えています。順次全学年に進めていきますが、今後は教師サイドのICT活用の研修などを進めていこうと思っています」と今後の学校教育についての展望を話した。

 今回参加したのは1年生316人、2年生295人、3年生320人、特別支援学級16人の合計947人に教職員60人。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 生徒会役員の仲間たち

  • あいさつをする生徒会長の伊藤優那さん

  • 議長が進行を担う

  • 挙手により意思を表明

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