2020年07月24日 配信

選果場での梨の選別作業

7/24(金)「船橋のなし」一番梨が全国に向けて初出荷

初出荷は80箱、今年は「船えもん」もお披露目会に参加

 船橋市の特産品である梨が市川市農業協同組合(JAいちかわ)船橋梨選果場(船橋市豊富町668)で7月24日、初出荷を迎えるにあたり、出荷前には市内の梨園「鈴果園」(船橋市豊富町1354)で「“一番梨”お披露目会」が行われた。

 船橋市には北西部を中心に現在123の梨農家があり、全国有数の梨産地としても知られている。地域特産品としてのブランド力向上を図り、2014(平成26)年には「船橋のなし」の商標で地団体商標にも登録している。船橋市農業センター(船橋市金堀町522-1)では若手生産者が研究会を行うなど、高い栽培技術の確保を目指し、毎年食味の優れた大玉の梨が生産されている。

 この日、「お披露目会」には「ふなばしセレクション」のPRキャラクター 「目利き番頭 船えもん」や市内在住の小学生も参加して、梨もぎや梨の試食が行われた。 披露された梨は早生品種の「幸水(こうすい)」と「香麗(こうれい)」。会に参加した藤巻空(そら)くん(小4)は、梨をもぎ、口いっぱいにほおばりながら「甘くておいしい」と今年初めての梨の感想を話した。

 会場となった「鈴果園」では、全国でも珍しい、梨の木同士を接いで木の技術で連結する「樹体ジョイント仕立て」にチャレンジしながら栽培を続ける園。同園3代目園主・鈴木明道さんは「梨の木の棚がシンプルに整理され、受粉や草取りなど手入れが容易になります。収穫時にも台車を利用しやすくなるなどメリットもいろいろ」と、説明した。「樹体ジョイント仕立て」で栽培する園は、同園が市内最大規模だともいう。

 同園で栽培する品種は「豊水(ほうすい)」「あきづき」「新高(にいたか)」などを栽培し、出荷は9月下旬まで続くという。

 会の後は、船橋梨選果場で初出荷へ。JAいちかわ船橋梨選果場運営委員会委員長の飯島公昭さんは、「今年は天候が不順で心配した。しかし栽培者の努力で、現在甘さは平年並み、玉はやや小ぶりにまで回復して出荷でき、ほっとしている。梅雨が明けて、糖度が増し、玉も大きくなることを期待している」と話した。また「コロナウイルスについても心配。生産者の作業に影響が出ないよう、消費に影響が出ないようにと祈っている」とも続けた。 

 選果場に運び込まれた梨は、糖度がチェックされ、色や形、重さにより選別、箱詰めされた後、東京都中央卸売市場などに向けてこの日は80箱が初出荷された。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 梨もぎのあとの試食会で。左から鈴果園園主・鈴木明道さん、藤巻空くん、船えもん

  • 梨もぎをする園主と藤巻空くん

  • 樹体ジョイント仕立てで栽培をする鈴果園

  • 初出荷のあいさつをする梨選果場運営委員長飯塚公昭さん

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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