2020年07月12日 配信

古い建物を活用している千葉市美術館

7/12(日)船橋の福祉施設スタッフが働く「Cafe de seizan」オープン

千葉市美術館の1階に憩いのスペースとして

 船橋市内でパンの製造販売をしている就労継続支援B型事業所「ろーずまりー」(船橋市田喜野井3-5-1、TEL047-404-3745)スタッフが勤務する「Cafe de seizan」が千葉市美術館1階に7月12日オープンした。

 同店は、千葉市美術館の拡張リニューアルに合わせて開業。1階のロビースペース(約10坪)に簡易的な厨房スペースを造作。テーブル(8卓)やイスなどを配置して休憩やワークスペースとしてのデッドスペースを活用し、コミュニティスペースを提供している。隣接する「さや堂」ホール内も客席として活用できる。

 運営母体は、千葉市内で和食レストランを経営する盛山(せいざん)グループ。同グループでは、千葉市若葉区加曽利町に本店、船橋市本町にも船橋店を展開しているがカフェ業態の出店は初。

 簡易厨房での営業ということから複雑な調理を行う事が難しいと判断し、パンの加工・製造場を持つNPO法人しーど(船橋市田喜野井3-5-1)と連携し出店に踏み切った。店舗契約や内外装の工事・デザイン、マネジメントは盛山グループが担当。スタッフの供給やレシピ提供などはしーどが担当する。

 店内では、コーヒー(ホット、アイス)や紅茶、ジュース類などのドリンクに加え、しーどのパン工場で製造したものを現場で最終工程を行い、焼き立てパンを提供する。

 同店の簡易厨房とロビースペースを区分けする壁面にはエイブルアートを採用。動物たちが同じ方向を見て整列している様子が障がいのある人も健常者もみんな同じ方向を向いて進もうという象徴的な絵ということで選ばれた。

 作品はろーずまりー利用者の飯田雄一さんの作品。「公共施設の美術館ということでバリアフリーを意識し、あえて障がい者の作品を選ばせていただきました」と、しーど代表理事の金子和則さん。

 オープンに駆け付けた飯田さんの母・小百合さんは、「障がい者の働く場を提供しようというカフェの壁面に息子の絵が採用されたと聞いて夢のようです」とコメント。

 飯田さんは、これまでにも大阪で数回にわたって個展を開いているエイブルアート作家。ディズニー作品に強く影響を受けたため、動物が活躍する物語を特に描いているのだという。

 同店の営業時間は、10時半~15時半(平日は~15時になる場合も)。定休日は未定(運営しながら決定していく)。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 1階のロビースペースにカフェを開業

  • 飯田雄一さんの母・小百合さん

  • 書き溜めた作品の中から壁画として採用された絵

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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