2020年07月10日 配信

左から看護師の林紀子さん、坪倉のぞみさん、院長の稲次忠介さん、ソーシャルワーカーの白濱拓矢さん

7/7(火)「悠翔会在宅クリニック船橋」開院

在宅療養支援を24時間365日医師が対応

 在宅医療専門の「悠翔会在宅クリニック船橋」(船橋市本町4-40-8、TEL 047-407-0930)が7月1日、京成船橋駅から徒歩2分の場所に開院した。

 同クリニックは、脳神経外科を専門とする、在宅医療歴13年の医師稲次忠介さんが院長。それまでは在宅医療(訪問診療)を専門とする、東京が本部の「悠翔会」のクリニック柏で働いていたという。「悠翔会」の会長が市川や船橋で講演をした際に、船橋市医師会より「船橋市にもクリニックの開院を」という声掛けがあったという。

 そういった背景を知っていた稲次さんは、同僚で看護士の坪倉のぞみさんと、「船橋でやってみよう」と開院を決めたという。本来は5月中に開院の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れに。

 モットーとして、「一緒に考え寄り添う その人生(人は舞台 人はみな役者)」「ワンチームで問題解決」「職員のライフワークバランスを守る」を掲げている。

 医師・看護師の定期訪問に加え、緊急時には365日・24時間体制で往診。地域の介護事業者と連携し、入院や検査に協力してくれる後方支援病院とも連携、患者のニーズを最優先に理想の在宅医療を目指すという。

 訪問診療において、「在宅看取りにこだわらず、患者の状態の変化に応じて、また患者や介護者の生活背景などを知った上で説明方法を考慮する」「患者や介護者の診療における質問には診療の場で回答・方針を出す(その場での回答が難しい場合は後日解決策を提示する)」「患者・介護者には医師としての立場だけでなく、一人の人間として接し、医師の考えを押し付けない」「外部多職種との連携を密接に、訪問診療時の報告は即日行い、退院カンファレンスは100%実施する」ことを心掛けているという。

 稲次さんは身体障害認定医や難病指定医でもあり、障がいや難病で通院が困難な場合なども対応が可能。訪問エリアは船橋市、習志野市の全域と、市川市、八千代市、鎌ケ谷市、千葉市美浜区の一部。移動手段は軽自動車、三輪バイク、自転車、電車。「軽自動車やバイクの導入は悠翔会初です。船橋の道路事情を考えると電話でいくことの方がいい場合は電車で行きます」と坪倉さん。

 依頼が入ってからは、訪問エリアかどうか、主たる病気は何かをヒアリングし、次に居宅訪問、クリニックで訪問可能か審議し、可能となれば依頼を受けてから7日以内には訪問診療が開始するという流れになる。

 「柏から船橋にきたので心配な面もありましたが、船橋市医師会の方々にとても快く対応いただけたので安心しました」と話す稲次さん。「気心知れた仲間たちとワンチームで臨みます」とも。

 問い合わせは同クリニック(TEL 047-407-0930)まで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • リュックを背負う坪倉さん。「電車で訪問する際、このウエアで行くんですよ」とも

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