2020年07月04日 配信

7/4(土)船橋駅北口の船橋グランドホテルが8月末で閉鎖・廃業

ホテル事業開業から36年目・コロナショック直撃で

 船橋駅北口のメイン通り交差点に位置する船橋グランドホテル(船橋市本町7-11-1、TEL047-425-1121)が8月31日で閉鎖・廃業することがわかった。

 同社が閉鎖するという噂が6月中旬頃から市内経営者の間で広まっていた為、弊誌記者が7月3日同社へ取材アポを取り、直接訪問の上で支配人の鶴巻さんから真偽を確認した。閉鎖・廃業予定日は8月31日、取材日時点では同社の敷地や建物、今後の事業継続に関する引受先などは確定していない。

 同社のホテル事業は昭和59(1984)年10月3日開業。地上12階、地下1階の鉄筋コンクリート作り。ホテル部分の敷地面積は530坪。別棟となる駐車場ビルは140坪。従業員数は、コロナ前正社員パートアルバイト含めて65人。現在も52人が勤務している。

 客室は、デラックスルーム(33平方メートル)1室、ダブルルーム(18平方メートル)4室(禁煙)、喫煙2室。ツインルーム(19.8平方メートル)禁煙11室、喫煙6室。シングルルーム(13平方メートル)禁煙27室、喫煙16室。和室(33.7平方メートル)喫煙3室の合計70室。全館バストイレ、エアコン、液晶テレビ、インターネット完備。

 このほか、宴会・会議室として3階に和室(30畳/30人)。2階に黄金の間(440平方メートル/300人、400人)、桐の間(210平方メートル/110人、150人)、菊の間(170平方メートル/100人、130人)、百合の間(64平方メートル/36人、45人)、桂楓の間(45平方メートル/着席・立食共に20人)。地下1階に芙蓉の間(240平方メートル/130人、160人)、松の間(120平方メートル/70人、80人)、竹の間(120平方メートル/70人、80人)、梅の間(120平方メートル/70人、80人)、蘭の間(90平方メートル/50人、60人)※(面積/着席人数、立食人数)

 また、1階ではカフェ・レストラン「カフェグランデ」を経営。コロナ前はビュッフェスタイルのレストランとして会合や打ち合わせなどのニーズで多くの経営者が利用していた。テナントとして、船橋駅側にリサイクルショップが入居しているが契約の関係で年末までは通常通り営業を続けるという。

 ホテル・宴会事業については、昨年11月12月頃からキャンセルが入り始めていたが、2月20日まではなんとか営業を継続。報道や政府の自粛勧告などの影響で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ2月の売上は3分の2まで減少したという。3月の売上は90パーセント減。4月・5月に至っては95パーセントの減少だったという。

 現在のところ、宴会や宿泊予約は皆無。大きな会議室に小人数の会議などでアルコール除菌や殺菌消毒などコロナ対策を万全に施し、密を避け換気をしておこなっているという。売却先や9月以降の経営継続については未定。同社従業員の就業先については船橋市内の事業者や経営者らが相互に連携して引受先を確保する動きを取っているという。

 開業直後は婚礼事業にも力を入れており、最盛期には年間350組の婚礼を行ってきたというが結婚式の多様化で売り上げ構成比は、コロナ前でも宴会や会議室利用が主だったという。船橋市内には数百人単位の宴会を受け入れ可能な施設が少なく、船橋グランドホテルの宴会予約は年間を通じてほぼ埋まっている状況だったがコロナ自粛が経営を圧迫したという。今回のコロナショックでは船橋市内の宴会場として、「割烹旅館の玉川」の廃業が発表されている。

 8月31日までは1階のカフェグランデでランチ時間帯に「松花堂弁当」(1300円/税込み)やランチメニュー、ドリンクメニューを提供している。営業時間は、10時~17時。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 1階に入居しているリサイクルショップ

  • オリジナル「松花堂弁当」(1300円/税込み)

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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