2020年07月01日 配信

左から院長塚本哲也さん、事務担当の七ツ役珠江さん、医療ソーシャルワーカー橋本ももさん、事務担当の國吉里織さん、医師福田龍子さん、看護師神林明子さん

7/1(水)船橋総合病院付属の「あい在宅クリニック」開院

医師が定期的に訪問する訪問診療専門クリニック

 船橋総合病院付属の「あい在宅クリニック」(船橋市北本町2-66-20、TEL 080-7169-4670)が6月1日、同病院から徒歩1分の場所に開院した。

 新設したクリニックは、医師が定期的に自宅に訪問して診療する「訪問診療」を専門とするクリニック。「船橋総合病院は、訪問診療が社会に浸透していなかった30数年前から、患者さんの『家に診察に来てほしい』という思いに応えたい一心で、訪問診療を始めました。患者さんや地域の皆さまとともに、訪問診療を作り上げてきた歴史があります」と話すのは、同病院の院長であり、同クリニックの院長塚本哲也さん。

 船橋総合病院の医療ソーシャルワーカーであり、同クリニックの院長室室長の橋本ももさんは「昨今、病院へ来られない患者さんが増えています。家に診察に来てほしいという要望が多いことから、訪問診療を専門とするクリニックの必要性を感じていました」と話す。「昔から急な症状の変化などで医者が訪問して診察する『往診』はあったのですが、『訪問診療』はそれとは違い、計画的に治療する予防医療になります」とも。

 医療の発達により長寿が叶い、高齢者が増えている現状で、退院しても月1回の外来受診など継続医療の必要な高齢者が増えているという。しかし、足腰が弱っていたり、寝たきりになっていたり、あるいは交通機関がないなどの理由で通院できない人も多く、地域の課題だったという。

 訪問診療の内容は、診察、血圧測定などの健康管理から、点滴などの治療、酸素療法、各種カテーテルなどの管理、入院医療機関との連絡・調整などを行う。いずれも患者一人一人の症状に合わせての対応になる。

 基本の訪問エリアは船橋市内で、個人宅からグループホーム、サービス付き高齢者住宅など、どこでも訪問するという。常勤の医師が1人、ほかに塚本医師を含む6人が非常勤医師として訪問に携わっている。

 また、同クリニックは船橋総合病院付属の訪問看護ステーション「きゃろっと」に隣接しているので、連携しながら進めることができるという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 受付窓口。奥に診療室がある

  • 診療室には常勤の医師福田龍子さん

  • 隣接しているので訪問看護ステーションとの連携もスムーズ

  • 「きゃろっと」の看板が目印

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