2020年06月18日 配信

山田さんと自身の作品「coquet balloon」

6/18(木)坪井育ちのイラストレーター・山田タクヒロさんが坪井で初となる個展

「873Village」の一画で今月21日まで

 坪井町にある「873Village(はなさんヴィレッジ)」(船橋市坪井町744-9)の一画で、船橋市生まれ、市内在住のイラストレーター・山田タクヒロさん(46)が市内では初となる個展「鳥とサムシング」を6月17日から開催している。

 「873Village」は敷地内にフォトスタジオやカフェを併設。敷地内では坪井町の農家で採れた野菜の販売、小屋はコミュニティスペースのように利用されるなど、地域の人が気軽に集える場所になっている。山田さんは同所の代表・岡絵理さんの兄であり、絵理さんから「このスペースで展示会をやるのはどう?」と話しがあり、今回急遽、開催する運びとなった。山田さんはこれまで都内で活動していることが多く、個展も全国のさまざまなギャラリーで開催したことはあったが、市内での開催はこれが初となる。

 山田さんは坪井町で育ち、当時はバスで薬園台小、習志野台中へ通学。その後、県立船橋芝山高校、日大芸術学部美術学科へと進み、卒業後はイラストレーターとして活動。以前は坪井で山田さんの両親が「山田看板センター」として看板屋を営んでいたことから、イラストレーターとして活動しながらも、山田さんも家業を手伝ったりしていたという。その後、イラストレーターとしての仕事が増え、都内へ転居。活動の場は都内が中心となっていった。

 作品は、珈琲店などのロゴやグッズのパッケージから、広告や企業リーフレットへの挿絵、書籍、児童向けドリル、参考書、雑誌などの表紙・挿絵など幅広い。ペン画、アクリル絵具、デジタルでのイラストなど複数のタッチを使い分け、木版画も得意とする。個展では木版画をベースとした作品を多く展示している。

 また山田さんがニワトリが好きなことから、鳥をベースとした作品が多い。「ニワトリって、どうしてトサカがあるんだろうとかその形とか面白いなと思って。鳥を作品にすることが多いので、個展の時は鳥をベースにしています」と山田さん。

 しかし2011年の東日本大震災の後、都内で生活することにかかるコストを見直した結果、船橋に戻ってもいいのではないかと考え、船橋に居を戻した。その後は佐倉市で行われるアートイベント「にわのわアート&クラフトフェア・チバ」に関わり、ワークショップ講師や運営のボランティアスタッフとしても活動。近年では市内店舗のロゴも手掛け、「mu-ra works」(船橋市七林町)、「cafe Delizo」(船橋市西習志野)、「めおと珈琲焙煎所」(船橋市坪井東)などのロゴも手掛けている。

 「都内にいたころは、デザイナー、フォトグラファー、イラスト、コピーライターなどがいて、持ち家持ち家で各者が自分の仕事をしていたが、地元に戻ってからは『自分ができる範囲のことをやる』という感じになりましたね。イラストレーターだけどパッケージのデザインまでやる、みたいな」と山田さん。「船橋に、モノづくりをする人っているのかな?と思っていましたが、少しずつ出会いが広がっています」とも。

 会場となっている「873Village」の岡さんは「この展示会にフラッと立ち寄ってくださった方からは、『坪井でこうした絵を見る機会があるとは思わなかった』と言ってくださった方もいました」と話し、山田さんも「この場所で今後も定期的に展示などができたら」とも話す。

 作品は敷地内の小屋の中と「トレーラーカフェ銀色」のテラスに展示。6月21日まで。時間は11時~16時。入場無料。

関連URL:
山田タクヒロさんホームページ
山田タクヒロさんFacebookページ、Instagram(@coquetcocco

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ヴィレッジの中のこの小屋の中も会場となる

  • 陶器作家や木工作家、ガラス作家さんとのコラボグッズの販売も

  • 習志野台にある酒店「酒の利根川」の利根川さんからの依頼で作ったポスター

  • トレーラーカフェ銀色のテラスエリアにも作品が展示されている

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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