2020年06月12日 配信

笑顔があふれるオーナーの小林さん

6/12(金)船橋駅近くに北欧中世の酒場をイメージしたビアカフェ「Once upon a time」

「人生と物語が集う場所に」

 JR船橋駅から徒歩2分の路地裏にビアカフェ「Once upon a time(ワンス アポン ア タイム)」(船橋市本町5-2-20 興和第6ビル2階、TEL 047-411-7668)が3月1日にオープンしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で4月3日から休業。5月26日からランチ、ディナータイムともに営業を再開した。

 2階にある同店へと続く階段には、きのこの置物や植物が飾られ、おとぎの国への小道を連想させる。オーナーの小林裕和さん(31)は「2階にあるので、入りやすい雰囲気を作り、物語を感じてほしい」と話した。店名は昔話の始まりに語られる「昔、昔(Once upon a time)」の決まり文句から。「ここでいろいろな人が集まり、出会い、物語の始まりの場所になるように」と小林さん。

 船橋出身の小林さんは、法典西小学校、旭中学校を卒業。大学卒業後は飲食店への就職を希望していたが、2011年の東日本大震災が起き、周囲の勧めもあって千葉県警に2年間勤めた。退職後は飲食関係の専門学校へ通い、卒業後、イクスピアリ(浦安市舞浜1)直営の飲食店でホールスタッフやカクテルづくりなど幅広く経験。そして念願の自分の店を地元船橋にオープンさせた。

 学生の頃から中世ヨーロッパの物語や妖精などが好きだという小林さん。店の雰囲気に合う調度品などを集め、小林さんは自らを「ホビット」(『指輪物語』などに登場する架空のくいしんぼうな種族)と名乗り、北欧のおとぎ話をコンセプトに料理やメニュー、ホームページで独特の世界を演出している。

 約11坪の店内に入ると、木製の4人掛テーブルが3卓、1人掛けテーブル2卓、カウンターは5席用意されている。石壁を模した壁紙と色鮮やかなペンダントライト、店内に飾られた妖精のモチーフ、古地図などで小林さんは北欧中世の酒場をイメージしたと言う。

 料理は北欧の家庭料理を小林さんがアレンジしたものが中心。ランチはハーブ、スパイスを数十種類加えた「自家製濃厚ミートソースニョッキ」(980円)、欧風オープンサンド「デンマーク風シーフードスモーブロー」(1,100円)など6種類をドリンク付きで提供する。ディナーはアラカルトのみで30種類。「自家燻製のポテトサラダ」(700円)、「自家製ミートボール(数量限定)」(4個800円、6個980円)など。自家製の燻製メニューも用意する。

 アルコールは、ビアソムリエの資格を持つ小林さんが自ら醸造所に出向いて選び抜いた地ビールを取り寄せ。時期によりさまざまな地域のビールが味わえるようになっている。現在は伊豆韮山の「反射炉ビア」(静岡県伊豆の国市)のビール数種類を数量限定で提供している。そのほか、蜂蜜が原料のミード酒、オリジナルカクテルも用意する。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のために入り口には消毒液を常備。厨房とカウンターの間は透明スクリーンで仕切り、客が入れ替わる度にテーブル、メニューを消毒しているという。

 小林さんは「地元に愛される遊び心のある店でありたい。地域の交流の場としてご利用いただければ」と笑顔を見せる。個展やワークショップなどのレンタルスペース、アコースティックミニライブなども可能(日時、料金は応相談)。店内には小林さんの手作り雑貨や手書きのイラストも飾られている。

 営業時間はランチタイム=11時~15時、ディナー=17時30分~22時。月曜日定休。フリーWi-Fiあり。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 妖精が現れそうな店内

  • ミード酒や地ビールが並ぶカウンター

  • おとぎ話を連想させる外観

  • プライベイト感のある席と一人席

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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