6/11（木）北習志野の衣装レンタル「フレンド」がコロナ自粛対策で新事業

キッチンカーで完熟バナナジュース販売を開始

　北習志野駅近くで貸衣装や和装小物のレンタルを手掛ける「フレンド」（船橋市習志野台2-4-22）が新型コロナ自粛によるダメージを受け、キッチンカーによる「絶品完熟バナナジュース」を看板商品にしたジューススタンド「とことこ」（TEL070-1310-4418）を6月13日から営業開始する。

　同社代表の森雅美さん（59）によると「新型コロナの影響で冠婚葬祭、卒業式も入学式も全て無くなってしまい、3月は3割減、4月7割減、5月9割減と店を開けていても電話一本すらならない日があった…4月後半に何か新しいことをしなきゃ！とスタッフや娘と話し合って、幅広い人が必要とする飲食業を考えキッチンカーを始めることにしました」と、新業態に足を踏み出したきっかけを話す。

　「私たちの仕事は文化を継承する仕事。文化は平和がベースにないと仕事にならない」と森さん。「人に自分たちの行く末をゆだねても始まらない」と各種のフランチャイズ事業を調べ、配食サービスやリサイクル事業なども模索したという。最終的に、自社店舗の前に軽自動車2台分の空きスペースがあるのはもったいないと、4月後半にキッチンカー事業の検討を始めたのだ。

　探し始めるとすぐに手ごろな価格帯の車両が見つかり5月7日には発注。5月30日に納車、6月1日付けで船橋市保健所で営業許可を取得した。「決意してから運よく車が見つかり、内装も手掛けて頂けた。保健所でも丁寧に対応して頂いたのでスムーズに営業許可取得まで運びました」と話す。完熟バナナジュースのバナナは船橋市地方卸売市場で仕入れ、市川市の養蜂家からはちみつを仕入れオリジナルのレシピで「絶品完熟バナナジュース」（350円）を製造する。

　このほか、色どりの良い夏向けドリンクとして「アップルミントソーダ」「カシスベリーソーダ」「パッションフルーツソーダ」（各350円）も提供。ソーダ類はオペレーションに慣れるまでは1日1種類限定での販売となる見込みだ。市川のはちみつを使った「ハチミツレモンソーダ」は1日20杯限定で提供。こちらも350円で販売する。

　キッチンカーの購入資金には、新型コロナ対策の補助金を活用するという。完熟バナナジュースのレシピは、森さんの長女でフードサービス会社勤務の可菜美さん（23）と森さんで考え、スタッフが試食、決定したという。出店場所は平日10時半～16時に「フレンド」前の駐車スペース。土日にイベント出店などがある場合は移動して販売するという。チラシの制作やSNSでの情報発信は可菜美さんが担当するという。

　「貸衣装では一生の内に一回も接っする事がなかった近隣の方とも、ドリンクスタンドであればお付き合いが始まるかも知れない」と新規事業の可能性を考え明るい表情を見せる森さん。

　営業時間は、10時半～16時。不定休。

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