2020年05月18日 配信

5/18(月)津田沼の飲食店25店舗がクラウドファンディング

新型コロナ生き残りをかけて食事券やTシャツ販売など

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための自粛で経営難に苦しむ津田沼駅近くの飲食25店舗が5月15日、共同でインターネット経由の資金調達サイト「CAMPFIRE」によるクラウドファンディングを呼び掛けている。

 中心となっているのは、津田沼駅周辺の飲食店15店舗で組織されている街づくりチーム「ぬまぬまフレンズ」。同チームではこれまでに、津田沼駅北口の「SL広場」で毎年秋に近隣商店会と共同で「秋空肉バル」や、津田沼駅周辺の飲食店を掲載した「つだぬマップ」などを手掛けてきた実績をもつ。

 今回のクラウドファンディングでは、同チーム所属のDJバー「Mediterraneo casa Tsudanuma」店主の辰野仁さんが発起人となって「焼酎BAR世海」、「Hawaiiancafe&bar Hurricane」の店主らに呼びかけ企画した。

 「このままでは津田沼駅周辺の個人飲食店はみんな廃業してしまう。自店だけではなく、津田沼全体で近隣住民やお客さんとみんなの力で津田沼の飲食店を守りたかった」と辰野さん。

 辰野さんは、以前にもクラウドファンディングを実施した経験を持っていた為、今回のファンディングに関する事務一式を自ら請け負った。

 「パーティ中心のDJバーという営業自粛対象の業態。お客さんやスタッフの安全を考えると店を閉めるしかなかった。その中で自分にできることを考え、皆も同じ悩みを持っている事が分かったので、動きやすい自分が事務手続きや店への参加呼びかけを行った」と話す。

 コロナの全国的な影響を受けて、ファンディングサイト「CAMPFIRE」で新型コロナのサポートプログラムを募集しているのを知り、急遽ファンディング参加を決めた。

 飲食店募集を開始してから締め切りまではわずか1週間程度。当初、ぬまぬまフレンズの仲間たちと知り合い店舗に声をかけて回ったが、「もっと多くの仲間と参加したい」と、SNSなどを使って一般公募も行ったという。

 「老舗の飲食店経営者の方々の中には『見ず知らずの人にすがってまで生き残りたくない』という声もありました。飲食店経営者の考え方はその店が置かれている状況で様々。スタッフを雇っている若い経営者の中には必至で生き残りをかけている店もある。誰が悪いとか間違っているではなく、支援に対して重く受け止め、コロナ収束後にお客さんを楽しませることを約束きでる飲食店を募るのに予想外に苦労しました」と振り返る。

 滝不動駅近くの中学校出身だった辰野さんは、学生時代から遊びに行くときは津田沼駅周辺だっとたいう。20歳を過ぎて都内に就職してからも「自分が独立するんだったら津田沼の街」と決めていたほどの津田沼好き。

 津田沼への愛情の深さからFacebook上のコミュニティ「津田沼の面白い情報共有しよう」を管理者として立ち上げ、1800人に迫るメンバーが参加するまでに育て上げた。

クラウドファンディングのリターンは

 今回のクラウドファンディングでは、目標額を500万円に設定。支援金額は3000円~200万円まで幅広い。3000円の支援では、チャリティステッカーセット(6種)と引き換え。5000円では、チャリティーTシャツ、1万円で支援者の名前を紹介するリターンなどが設定されている。

 そのほか、1万円支援のリターンで設定されている「ぬまぬまフレンズお食事券」は参加25店舗全てで2020年12月まで利用できる食事券を用意したり、参加閣店舗それぞれを直接支援する形の食事券などのリターンも用意されている。

 クラウドファンディングの募集締め切りは、7月初旬まで。2020年5月18日現在で残り日数は54日。支援者は67人、144万9000円の支援が集まっている。支援された金額は店舗指定の食事券以外は、全て参加25店舗で均等に分けるという。 

 クラウドファンディングのサイトは、以下のリンク先から。

https://camp-fire.jp/projects/view/274594

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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