5/15(金)松が丘の和菓子店「扇屋」で疫病退散を願って「アマビエ」練切
SNSで「予想を超える反響」
松が丘バス通り商店街に店を構える「御菓子司 扇屋」(船橋市松が丘4-23-1、TEL 047-465-6716)で5月3日から疫病退散祈願の和菓子「アマビエ」の煉り切りを発売。SNSで情報発信したところ、「かわいい」と予想以上の反響になっているという。
同店は1966(昭和41)年創業。先代の「喜ばれる美味しいお菓子を作りたい」という思いを受け継ぎ、現在は坪田知之さんが店主を務める。「見て綺麗で、食べて美味しい和菓子を」との思いで日々和菓子を作り続けている坪田さん。
同店の生み出す和菓子は、船橋らしさや千葉らしさを大切にしている。梨や海苔など船橋の原材料を使用するほか、同店の商品「船橋名産菓 梨の里」や「船橋ばか面おどり」は2015(平成27)年度に「ふなばし産品ブランド」として認証されている。
そんな同店も、新型コロナウイルスの影響を受け、坪田さんの妻・智子さんは「長年がんばってきたのに、こんなところで負けたくない。和菓子業界でアマビエチャレンジというのがあったので、コロナの終息を願って私たちも作ってみました」と話す。
アマビエは江戸時代の妖怪とされ、一説によると「疫病が流行したら私の姿を写して人に見せれば、病から逃れることができる」と告げて海に消えた妖怪と言われ、今、多方面で話題となっている。
同店では終息を願って、煉り切りでアマビエを表現。ホームページのほか、同店のツイッターで「(アマビエの)可愛い姿に、作りながら思わず笑みが溢れてしまい、束の間の幸せを感じました。本当に大変な毎日ではありますが、お菓子を食べて笑顔になっていただけると幸いです」とコメントをつけて配信した。
智子さんは「通常ならツイッターの『いいね』は30とか40程度なのに、アマビエのご紹介をしたツイートには、現在950を超える『いいね』をいただいて、すごいことになっています」とその反響に驚いた様子だった。
「ひとつひとつ手作りしているので、1日でそんなに数がご用意できない。午後には売り切れてしまうことも多いです」と坪田さん。
営業時間は、平時は9時~19時だが、現在は18時までとなっている。水曜日定休。
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