2020年05月10日 配信

左から「クントゥアン」の長岡リサさんと「月丸」の須藤さん

5/10(日) タイ料理店「クントゥアン」と自家製ソーセージのバル「月丸」がタッグを組む

コロナの苦境で相互協力を開始

 昨夏から本町・仲通り商店街で移転オープンしているタイ料理レストラン「クントゥアン」(船橋市本町4-43-14 クロシェットビル202 TEL 080-5906-6579)が、同じく本町にある自家製ソーセージのバル「月丸」(船橋市本町2-29-6 興和第一ビル202)とタッグを組み、5月7日から「クントゥアン」で両者の特徴あるメニューを活かした営業を始めた。

 新型コロナウイルスの影響から、飲食店の中には、営業時間の縮小、休業せざるを得ない店も出ている。平常時はバルとして営業していた「月丸」も現在は休業中。そんななか、「月丸」店主の須藤祥さんが行きつけにしていた「クントゥアン」で、同店の店主と話した結果、互いに手を取り合うことに。「月丸」の須藤さんが「クントゥアン」の従業員として働き、「クントゥアン」で「月丸」名物となっていた手作りソーセージを作り、提供を続けることとした。

 2011年に本町でオープンしたタイ料理店「クントゥアン」の店主、長岡リサさんはタイ出身。現在の店の近くの場所から、2019年8月に現在の場所に移転した。移転後もタイの家庭料理を味わえる店として親しまれてきたが、今は厳しい経営状況に。

 「須藤さんは友人。互いの店の経営が厳しくなったので協力してやっていこうと話した。厳しい状況が続く中、何もしないより、とりあえず何かやってみなくては」と、タッグを組んだ経緯を話す。

 「月丸」の店主・須藤さんは船橋市出身。飲食店での経験を経て、山梨県の工房で手作りソーセージの技術を3年かけて習得。2018年8月、船橋市民文化ホールの近くに店を構えた。

 「月丸」では、保存料や着色料などを使わない無添加の自家製ソーセージを中心に展開。ソーセージは10種類以上を用意し、クラフトビールなども扱い、特徴あるメニューを提供してきた。

 自家製ソーセージを作るには専用の機械が必要になるが、須藤さんの機械を「クントゥアン」に持ち込んだところ、長岡さんの営業の邪魔にもならないことが分かり、同店でも「月丸」看板商品のソーセージを製造・提供していくことにしたという。

 現在、「クントゥアン」ではランチのテイクアウトを始めている。メニューは5種類。「カオマンガイ」「ガパオ」「グリーンカレー」など(各880円、税込)。また、大皿の「ビッグ・パッタイプレート」(4~5人分・2500円、税別)、「ビッグ・オードブルプレート」(約4人分・3000円、税別)も始めた。「事前に電話でお申し込みいただけると待ち時間が少ないです」と長岡さん。

 「月丸」のソーセージは「タイ風をはじめ、おすすめの3、4種類を用意します」と須藤さん。それぞれ1本80~100gの大きさで、「タイ風レッドカレー」(1本650円、税別)、「イタリアンハーブ」「粗びきフランク」(各1本600円、税別)。いずれ、テイクアウトメニューにも加えていく予定。

 「換気に気を配り、消毒薬を常備しています。座席は間隔をあけて座ってもらうようにしています」と長岡さん。ランチタイムは11時30分から、ディナータイムは17時から。月曜定休。「状況を見て、メニューや営業時間を変更する場合があるので、事前に電話で確認をしていただければ」と、先が見えない中でも仲間と手を取り合って、できることを確実に進めていく力強さを見せた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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