2020年05月06日 配信

同社のスタッフ、及川さん

5/6(木)船橋市場の水産仲卸業者が個人宅への配達サービスを開始

飲食店が休業となり新しいサービスを展開

 船橋市地方卸売市場内の水産物部仲卸店舗売り場3号通路にある「魚商アーストレーディング」(船橋市市場1-8-1、TEL047-489-5830)で4月27日から、取り扱い商品を個人宅へ配達するサービスを開始している。

 同社は2018年設立、代表は路川博章さん。主な取り扱い商品はマグロ。取引先としては、全国に300店舗以上の店舗を持つ大手飲食チェーン店や食材卸売商社などを持つ。しかし今回の新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請を受け、飲食店は休業に。

 同店の営業を担当する及川春菜さんは「飲食店の休業により商品を卸す先がなくなってしまった。売り上げも減ってしまい、何か対策を立てたいと社長から話しがあり、店頭販売だけでなく個人の方に宅配をしよう、と動き始めました」と経緯を話す。

 同社ではツイッターやインスタグラムのSNSアカウントを以前から取得していたが使用していなかったという。しかしこの機会に両者を活用。さらに、近隣の住宅に向けてはチラシのポスティングも依頼したという。

 4月24日にツイッターなどで情報を発信したところ、徐々にリツイートや購入した方の投稿が増え、注文も増え「かなり反響があった」と及川さん。

 取り扱う商品は1点のみで「お魚屋さんの玉手箱」と題し、冷凍のネギトロ、鮭切り身、つぼ抜きイカ、カマスの開きなどのほか、アサリ、イクラ、アラ、マグロ切り落とし、鯛の刺身などが入っている。価格は3500円、税込。及川さんは「一般的な小売店で買うと5000円は超える品ぞろえです」と話す。

 配送は社長を含めた会社のスタッフ3人が直接配送する。そのため、今は市内限定で注文を受けている。

 扱っている商品はスーパーなどと保存の製法が異なるため、鮭にかかっている塩が多く、「塩味が強かった」といった意見が寄せらたなど、初めての一般向けの販売で、改善点なども見えたという。

 「現在の商品は5月10日で一旦終了し、その後は第2弾に移る予定。早ければ来週後半ごろから第2弾の販売を開始予定です」と及川さん。店頭ではネギトロや切り身などのばら売りもしている。

 購入者によるSNSへの投稿では「とてもおいしかった」「開けてびっくり、まさに玉手箱でした」といった声が寄せられている。

 注文は電話またはインスタグラムのダイレクトメッセージから受け付けている。船橋市場まで受け取りに行ける人は300円引きで受け取り可能(第1弾の場合。今後変更になる場合もあり)。電話受付時間は月~土曜の9時~17時。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • ある日の「玉手箱」の中身。日によって一部商品が変わる場合もある

  • 市場内に出ている同社の案内

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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