2020年05月02日 配信

女性プロ音楽家4人による演奏

5/2(土)船橋ゆかりの女性プロ音楽家4人がテレワーク演奏動画を公開

専門ジャンルの垣根を超えて

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってコンサートやライブの自粛が続くなか、船橋ゆかりの女性プロミュージシャンたちによるテレワーク演奏動画が4月27日、YouTubeで公開された。

 演奏に参加したのは、船橋在住や市立船橋高校卒など、船橋にゆかりある音楽アーティスト4人。ピアニストの菊川夏未さん、バイオリニストの伊藤日菜子さんに加え、シンガーソングライターの濵津美穂さん、LiCaCoさんが参加した。

 動画作成のきっかけは、船橋市内での音楽イベント企画を行う「ふなおん365(船橋音楽365プロジェクト)」の呼びかけによって3月末に行われた緊急オンライン座談会だったという。

 「対面でのイベントが開催できない状況でどのように過ごしているか」の情報交換を目的とした座談会だったが、参加者から共通して挙がったのが「演奏のオンライン配信に取り組んでみたいがどのようにすれば良いかが分からない」といった声だったという。

 共通の悩みを持っていた女性ミュージシャン4人が、その時ちょうど注目を集めていた新日本フィルハーモニー交響楽団のテレワーク演奏動画から着想を得て、クラシックとポップスのジャンルの枠を超えた演奏動画の作成にチャレンジすることが決まった。

 動画の製作は座談会から数日のうちに開始され、曲目などについてはLINEグループで相談が進められたという。動画撮影は各自がスマホを使って自撮り。画角や演奏の調整のための試行錯誤を重ねながら、ピアノ→バイオリン→メインボーカル→コーラスの順に動画を回して、音を重ねていった。

 動画編集は「ふなおん365」共同発起人の一人である鈴木浩之さんが担当。4月中旬にオンラインで開催された「市場カフェ」(船橋市市場1-8-1)主催の「オンライン動画編集講座」に参加するなどして動画編集技術を身に付けたという。

 「これまでは音楽イベント企画などを通じたミュージシャンの支援を行っていたが、コロナ禍でイベント中止が続く今はそれが難しい。しかし今回は動画編集という形で演奏家の役に立つことができ、この苦境の中でも新たな可能性を見出すことができた」と鈴木さん。

 同ユニットによるテレワーク演奏動画は引き続き第2弾が製作される予定。参加アーティストからは「第1弾の演奏動画について、きちんと振り返りを行った上で、次はさらに良い作品を作っていきたい」との意気込みも聞かれた。

関連リンク:テレワーク演奏動画:https://youtu.be/pccsqQSTxEk

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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