2020年04月30日 配信

レッドゾーンとグリーンゾーンによるゾーニング

4/30(木)船橋市が船橋第一ホテルを借り上げ

新型コロナウイルス軽症・無症状者などへの適切な療養環境を

 新型コロナウイルスの陽性患者が増え続けている船橋市で4月28日、軽症状・無症状者用に「船橋第一ホテル」(船橋市湊町2-5-18)を借り上げ、30日から受け入れると発表があった。現在、3人が入所している。

 船橋市の30日現在の感染者数は115人。退院者もいる一方、27日時点の市内医療機関での入院患者は53人、うち軽症者は45人になる。また、陽性となっても自宅待機している人は44人で、 県が一定量の病床を確保して入院可能な病床があるとしているが、実態はそうした状況にないという。

 今確保しなければならないことは、陽性の人、今後罹患する人の命を守る体制をつくること。そのために症状に応じて確実に医療が関わることができるシステムを構築する必要があるとしている。

 ホテルを利用した軽症・無症状者の受け入れは、こうした対応のために不可欠であり、医療体制の崩壊を防ぎ、重症化した人を確実に受け入れる体制の基盤になる。今後は、陽性が確認され家で待機している軽症・無症状者、病院に入院している軽症・無症状者のうち、ホテル療養で対応できる人についてはホテルへの移動を、軽症、中等症、重症それぞれが適切に症状にあった医療を受けられる体制を目指すという。

 同ホテルは地上11階建て、感染者は4階以上の主にシングルルームに滞在する。受入れ可能人数は約100人。全客室数128室のうちゾーンを決めて使用する。ゾーニングについては、レッドゾーンとグリーンゾーンに分け、感染者はレッドゾーンからは出られない。

 医療面ではオンコール24時間の医師などによるサポートやPCR検体採取、健康管理については保健師または看護師が常駐(日中:市保健師1人、夜間:派遣看護師1人)、生活支援においては市の職員9人がローテーションで24時間サポートする。

 問い合わせは 船橋市新型コロナウイルス感染症対策保健所本部(TEL 047-409-1898)。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 14号沿いにある「船橋第一ホテル」外観

  • 入り口

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