4/12(日)市内飲食店の営業継続にコロナ対策でさまざな取組み
1日1組限定やドライブスルーなど各店でチャレンジ
営業を続けている市内飲食店においては、テイクアウトに切り替えているだけでなく、さまざまな工夫を凝らしてコロナウイルス感染症対策をしながら営業を続けている店舗もみられる。
「密室、密閉、密接」の「3つの密」を避けるため、市内飲食店においては店内での営業を自粛し、テイクアウトに切り替える動きが活発になっている。そんななか、テイクアウトだけでなく、近隣に限ってのデリバリーやドライブスルーを開始した店舗もある。
店内営業を自粛して日中のテイクアウトのみに営業を切り替えた「Zuccamo(ツッカーモ)」(船橋市西習志野3)では自転車でのデリバリーに加え、4月10日からドライブスルーを実施。電話予約で受けた分について、店舗前まで取りに来た客の車まで店主が商品を運ぶという。また現金やり取りでの接触を減らすため、電子マネーでの支払いも受付ける。
同じく同日にドライブスルーでの弁当販売を取り入れたのは、墓石を販売する石和石材(船橋市馬込町)。同店ではカフェも営むが、販売するのは同社の商品ではなく、同社代表・金子和哉さんが選んだ飲食店のテイクアウトランチ商品。選んだ店からテイクアウト商品を買い取り、事前にSNSで告知した上で予約を受け付け、同店駐車場を利用してドライブスルー販売をするというもの。
「初めての試みでどのくらい販売できるのかわからなかったので30食分を買い取った。フェイスブックで発信したところ、すぐに予約は30個に達し、驚いています」と金子さん。
また、パン店の「リトル・ブレッズ・トゥ・ゴー」の古宮義和さんは、知り合いの飲食店が作ったテイクアウトをPRするチラシを集めて同店の窓に掲示。地域の飲食店を支えたいと業種の枠を超えて応援する。
ラーメン店も工夫を凝らしてテイクアウト対応を始めている。「麺屋もりの」(船橋市前貝塚町)では客に蓋つきの鍋を持参してもらい、ラーメンのテイクアウトに対応する。客が持参した鍋にスープを入れ、店主は鍋をラップで包む。
麵はゆで麺、生麺のどちらでもテイクアウト可能。生麺の場合は密封された状態の麺を持ち帰り、客が自宅で麺を茹でて食するというもの。実際に利用した人は「自宅でもお店の味が堪能できて満足。まさかラーメンも持ち帰りできると思ってなかった」と感想を話す。
そのほかの取り組みとして、店内営業を続ける店舗には1日1組しか受け入れない店舗、店内には常に1組しか入れないように入場制限をかける店舗、テラス席のみの営業とする店舗など、「3つの密」を避ける工夫が見られる。
パン店「ラ・ナチュール・ハイジ」(船橋市咲が丘)と「ベーカリー・ハイジ」(白井市)では、店舗内には2組しか入れないなど入場制限を設けたほか、金銭のやり取りを減らして接触を減らすための工夫を毎日試行錯誤している。
4月9日は販売するパンをセット販売にし「1000円セット」としてセルフレジで会計を済ませるというシステムも取り入れた。その結果、「1000円分も要らないという声や、中身がわかりにくいなど、500円セットに改善したほうがよさそうだ」と判断。翌日は500円セットで販売した。
しかし、今度は客が選ぶのに迷ってしまい、滞在時間がかえって長くなるというデメリットを感じ、その結果、元の個別包装に戻して種類を減らすことにした。
同日、両店の店内レジに飛沫感染を予防するアクリル板を設置。オーナー・宮下真彦さんは「父が得意とするDIYでいとも簡単に作ってしまった」と明かす。
また宮下さんは「安全を確保しながらできるだけ普段通りの営業、生活をしていくためにみんなで協力しあって乗り越えていきましょう。しつこいようですが、決して油断してはいけないと思っています。後悔しないように安全な行動をしましょう」と、同店Facebookで呼び掛けている。
各店での取り組みやテイクアウト情報は、新型コロナ自粛期間が始まってから各所で配信が始まっている。
船橋市のホームぺージでは「#食べよう船橋」特設ページで情報を掲載するほか、FACEBOOKの「ふなばシル」公式ページではFACEBOOK上に流れているテイクアウト情報を毎日更新、弊誌特集ページ「テイクアウトでどこでもごちそう」ページでも随時情報の更新が行われている。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
Sponsored by MyFunaサポーター