2020年04月01日 配信

ふなばし美術学院の生徒たち

4/1(水)直売所「三番瀬みなとや」外壁を「ふなばし美術学院」の生徒がペイント

海をイメージしたデザインでSNS映えにも一役

 船橋漁港内の魚介類直売所「三番瀬みなとや」(船橋市日の出1-22-1、TEL 047-434-0668)の外壁を、3月23日~30日の8日間をかけて「ふなばし美術学院」(船橋市宮本2-3-1)の生徒と卒業生が塗装した。

 これは「三番瀬みなとや」が「船橋漁港を華やかにしたい」との思いから、同美術学院油絵科に依頼したことにより実現した。

 「三番瀬みなとや」は2013(平成25)年に開設され、水揚げ量日本一を誇る船橋漁港で水揚げされたスズキや、近年主力となりつつあるホンビノス貝、海苔、佃煮などの魚介類を販売している。

 同直売所は木造の平屋で店舗面積は約16坪。調理場や簡単なキッチンもあり、昨年には店頭に軽食スペース(テーブル2卓、2人掛け椅子6脚)も併設。ランチタイムにはホンビノス貝の串揚げ、浜焼きや魚のフライなどの食事メニューも提供し、地元の旬の食を振る舞っている。店舗の改装については今回が初めて。

 同美術学院とのコラボを提案した「みなとや」の職員・鈴木貴子さんは「『みなとや』を知ってもらうには『インスタ映えが最適』と娘から提案があり、食事にいらした画学生に声をかけたのがきっかけ」と話す。

 実際にペイントを施した生徒たちが通う「ふなばし美術学院」は、1967(昭和42)年に船橋市に創立。美術大学への受験・入試をサポートする受験部と、趣味として絵画・陶芸・彫刻などを学べる一般部(宮本4-4-22)に分かれている。今回塗装に挑んだのは、受験部の生徒たち。生徒たちはボランティアで挑み、塗料などの材料費は船橋市漁業協同組合と船橋市が出したという。

 生徒15人は、船橋の海をイメージしたデザインを考案。塗装は、店の正面、右側面の外壁、左コンテナ側面に施した。正面は青い波と白い飛沫のデザインで、右側面には波間にシャチや富士山が配置されいる。左のコンテナには波間に揺れる黄色の潜水艦が描かれている。

 初めて外壁塗装に取り組んだ生徒らは「自分たちの考案したデザインで彩られたお店に多くの方が立ち寄ることで、海産物のPRにつながればうれしい」と、意欲的に制作に励んだ。責任者の仲村浩一さんは「自分より大きなサイズのものを描くのが難しかった。出来栄えに満足している。シャチが悪いものを打破してくれるように描いた」と誇らしげに話した。 

 同院で指導をしている大関千里先生は「この活動を通して生徒たちは社会とのつながりを深めることができ、アートが人の役に立つという貴重な体験を実感したと思う」とほほ笑む。

 「三番瀬みなとや」の営業時間は10時~15時。火・水曜定休。年末年始、お盆、時化が続いた時は臨時休業となる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 正面から見た「三番瀬みなとや」

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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