2020年03月25日 配信

PC版で水害の模擬体験をしている松戸徹市長

3/25(水)船橋遊技場防犯組合が「避難体験VR」を船橋市に寄贈

「災害に強いまちづくり」を支援

 船橋遊技場防犯組合は「災害に強いまちづくり」に貢献するために3月24日、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪問し、「避難体験VR(バーチャルリアリティ)」4台(PC版1台・スマホによるムービー版3台)を寄贈した。

 船橋遊技場防犯組合は阪神淡路大震災を教訓に防災対策の重要性を認識し、積極的に防災対策事業を支援してきている。これまでも災害時の物資の支援を行っており、ハザードトーク(無線機)やドローンなどを船橋市に寄贈している。

 「避難体験VR」は、コンピュータの中で作られた水害や火災現場の仮想世界からの避難を、あたかも現実のように模擬体験できる防災訓練用機材。PC版では水害の2パターンと火災の1パターン、スマートフォン用のムービー版では水害2パターンと地震1パターンの各現場から脱出するまでの一連の流れを、最新のVR映像を活用して体験できる。

 いずれも頭部にヘッドマウントディスプレイを装着することで、臨場感のある地震や火災、水害の現場を疑似体験でき、既存の訓練機材と比較して準備コストが少ない防災訓練を可能にしている。

 船橋市は、起震車・煙中体験ハウスを使用した地震や火災に対する市民への防災啓発を行っているが、昨年県内に甚大な被害をもたらした台風や集中豪雨などの多発に、水害に対する防災が求められている。

 同組合の組合長である織田信幸さんは「船橋の防災に強いまちづくりにどう貢献できるか考えました。災害に強い船橋になるためにぜひご活用ください」とあいさつした。その後懇談の中で市長と組合長により体験が披露された。

 松戸徹市長はPC版の水害のパターンを疑似体験し、「映像がリアルですね」と感想をもらした。そして組合長がPC版の火災のパターンを疑似体験した。

 船橋市は、地震や火災に水害を加えた3種類の災害における避難を疑似体験できるように寄贈された同機を活用し、さらなる「災害に強いまちづくり」を目指していくという。

 市長も「今、新型コロナウイルス対策に世の中が取り組んでいますが、この瞬間にも災害があるかもしれないので、昨年の台風による風水害を含め、常にいろいろなリスクに対応して蓄積していく必要がある。市民の防災訓練に活用し、職員のスキルアップもしていきたいと思っています。ありがとうございました」と感謝の意を話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 松戸徹市長(左から3人目)や組合長・織田信幸さん(右から2人目)など船橋遊技場防犯組合のメンバー

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