2020年03月18日 配信

新作業棟

3/18(水)船橋市立特別支援学校金堀校舎で増築中の作業棟が完成

数々の手作り製品が誕生

 船橋市立特別支援学校金堀校舎(船橋市金堀町349-1、TEL 047-457-2111)では昨年12月に作業棟が完成し現在、新しい作業棟で作業学習が行われている。

 同校は、1979(昭和54)年に養護学校として開校し、2005(平成19)年に特別支援学校に改名した。2007(平成21)年には小学部が高根台校舎に分離し、現在金堀校舎は中学部70人、高等部142人が在籍。人数が増えて教室に余裕がなくなったため、今回作業棟を増設した。

 新たな作業棟は地上2階建て、主に高等部が使用している。高等部では生徒が卒業後に自立して働くことを目標として、教科と合わせて作業学習としてものつくり実習を大事な教育の一部と位置付けている。

 教頭の中山忠司さんは、「学校を卒業したあと、社会生活の中でも自分で考えて行動できることを目指して、学習を充実させたい」と話す。

 1階には、窯業班、園芸班、農耕班、紙すき班の作業室があり、2階には、食品加工班、印刷サービス班、織布班、縫工班・手工芸班の作業室がある。

 窯業班は、型込めなどで成形してコーヒーカップなどを作り、最近では10数種の釉薬を使い干支の製作も始めている。園芸班は花を栽培しながらドライフラワーなども作り、 農耕班はシイタケや野菜などを栽培、畑も借りて、土つくりから農業を学んでいる。紙すき班は材料の木の皮をはいで紙をすき、和紙を作っている。

 食品加工班は、生地からクッキーやパンケーキなどを作り、計量と袋詰めまでを行い商品化し、印刷サービス班は紙すき班の作った和紙などを使い、名刺などを作っている。織布班は、機織り機で布を織り、デザインまで考え、染色や縫製を通して、また縫工班・手工芸班は織布、和紙の材料やレザーも使って商品化している。
 旧棟にある木工班は、電動工具を使うので安全には非常に気を使いながら、寄木細工を製作している。

 これらの商品は各種のイベントで販売される。中山さんは「売れ行きは好評で、手に取られて購入されるたびに生徒の笑顔がはじけ、私たち教師も幸せな気持ちになります」とほほ笑む。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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